生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

タイ:パヤオ地区HIV/AIDS子ども学習センター支援事業

事業部 武田 勝彦

期間
2008年1月~2008年9月
地域
タイ 南パヤオ地区
対象者
ホンヒンコドモ活動センターを中心とする5箇所のセンターの活動に参加しているHIV/エイズによって困難な立場におかれた子どもたち及びそのコミュニティーの子どもを含む人々
関係者
地域住民、地域行政組織
ドナー
株式会社ディアーズ・ブレイン
事業規模
(寄付金額)200万円

背景

地域の清掃をする子どもたち

地域の清掃をする子どもたち

塗り替えた外壁

塗り替えた外壁

伝統音楽のクラス風景

伝統音楽のクラス風景

パヤオはタイの北部に位置し、同国内でも特にエイズによる深刻な影響を受けている地域です。タイ保健省報告の統計によると、この地域だけで2006年までのエイズ患者数は15,538人(うち、男性9803人、女性5735人)に上り、このうち子どもは全体の4.75%に及んでいます(738人)。

CAREタイ/ラックスタイ財団では、1994年より農村部のHIV感染者およびエイズ患者の家庭を支援しています。各コミュニティにおいて、HIV感染者やエイズ患者を家族に持つ子どもへの理解は十分とはいえない状況の中、このような子どもたちが、近隣の他の家庭の子どもたちから、あるいは幼稚園・学校などでいじめられるといったケースも珍しくありません。また、エイズで両親を亡くした子どもが親戚に預けられても、適切な保護を受けられないという状況も見られます。

ラックスタイ財団によって設立されたコドモ活動センターは、当初HIV/エイズによって困難な立場にある子どもたちを支援する目的で設立されましたが、コミュニティ自体が貧しく、支援を必要としていることもあり、現在はすべての子どもが参加できるコミュニティベースの活動を展開しています。

事業目標

本センターの活動を通じ、HIV/エイズによって困難な立場におかれた子どもたちおよびそのコミュニティの子どもたちが、子どもの成長過程において必要となる社会的スキルを身につけ、また自信を持つことで、生きていく上で必要な能力を高めることを目的として実施しました。

主な活動

1.ホンヒンコドモ活動センターにおける子どもの活動空間の増築・修繕
2.ホンヒンコドモ活動センターをはじめとする合計5箇所のコドモ活動センターへの学習教材やその他活動に必要な用具・道具類(台所用品など)の提供による支援
3.HIV/エイズ、リプロダクティブ・ヘルスに関する知識習得や職業技術習得、芸術活動やリクリエーションなど、週1回のセンターでの活動の運営

事業の成果

コドモ活動センターの修復
活動センターの玄関ドアや床のタイルの修繕、外壁の塗装、キッチン・壁・洗い場・新しいトイレの設置などを実施しました。ホンヒンコドモ活動センターでは2008年7月1日に修繕完了のセレモニーを開き、ディアーズ・ブレインの2008年度新入社員ほか社員総勢21名が参加してくださいました。

書籍の充実
さまざまな種類の書籍やゲームが増えたことで、より多くの子どもたちがセンターに通い、友人と読書やゲームを楽しんでおり、以前より長い時間をセンターで過ごすようになりました。

活動内容の発展

1) 芸術クラス:子どもたちの自信を養う目的で行われている芸術クラスでは、Tシャツペイント、バティック製作、折り紙、伝統的な音楽やダンスなどの活動を行っていますが、ここで身につけたスキルで製品を作り、販売することができるようになりました。また、指人形やリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に関するポスター看板などセンター内の研修用備品の作成にも貢献できるようになりました。

2) 地域の環境保護:Hon Hing とBan Raksのセンターでは、地域の緑を育てる緑化キャンペーンを開始しました。また、プラスチックのごみを減らすことやリサイクル活動にも着手しています。こうした活動を通し、子どもたちの環境に対する注意を喚起し、気候変動や地球温暖化についての知識が深まっています。

3) クッキングクラス:子どもたちが最も楽しみにしている活動です。楽しむと同時に、子どもたちの自立を促します。

4) 補習クラス:毎週末に10人~20人の子どもたちが出席し、英語、算数・数学、タイ語文法などを学びます。これまで事業地域の子どもたちはアクセスの悪さから補習クラスに通うことが出来ませんでしたが、活動センターにコミュニティスクールの教師が来てくれるようになり、意欲ある子どもたちの学びの機会が拡大されました。

5) 地域住民の参加:コドモ活動センターにおける活動には、より多くの地域住民たちが参加するようになりました。年配の住民が方言やその地域に伝わる音楽、ダンス、料理を教えに来てくれます。また、子どもたちの地域イベントへの参加を促すような住民のサポートがあり、今後も地域とのつながりを強化していきたいと考えています。

6) 地域内のファンドレイジング:コドモ活動センターのボランティアは、地域住民や地域の行政組織を対象としたファンドレイジングを計画しており、ファンドレイジングに関するコドモ活動センター間の評議会を設立予定です。

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