生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

スリランカ:紅茶農園内住民組織の運営能力向上プロジェクト(After-TEAプロジェクト)終了報告

事業部 尾立 素子

期間
2006年7月~2008年6月(2年間)
地域
スリランカ 中央州ヌワラエリヤ県及びウバ州バドゥッラ県にある15の紅茶農園
対象者
プロジェクト対象地域紅茶農園における約100の住民組織(4,500名)、プロジェクト対象紅茶農園居住者(40,000名)
関係者
スリランカ国エステート・インフラ及び畜産省
ドナー
国際協力機構(JICA)
事業規模
5,000万円(2年間)

ケア・インターナショナル ジャパンは、スリランカにおいて2003年5月~2006年5月まで実施した「プランテーション居住者の生活改善事業(TEAプロジェクト)」に続く第二期事業として、2006年7月から、独立行政法人 国際協力機構(JICA)との連携により「紅茶農園内住民組織の運営能力向上プロジェクト(After-TEAプロジェクト)」を実施しました。ここでは、2008年6月をもって終了したAfter-TEAプロジェクトの成果と今後の課題についてご報告します。

これまでの成果

会議・情報交換

インフォメーション・センターは、
会議・情報交換・サービス提供の場としてさまざまな役割を担っている。
写真は、農園内の青少年を対象とした補習の様子

After-TEAプロジェクトは、紅茶農園内の約150の住民組織に属する農園内居住者4,500人を対象とし、農園居住者に対する公共・社会サービスを継続的に提供することで、農園コミュニティ内の社会保障システムを強化することを目的として実施しました。具体的には、次の3点を目指し、これらのすべての面において成果が見られました。

①農園内コミュニティおよび住民組織と農園経営者側双方の連携・コミュニケーションの強化
②住民組織の運営能力の強化
③農園内外の公共・社会サービスのための連携システムの構築

コミュニティおよび住民組織と農園経営者側双方の連携・コミュニケーションの強化については、住民組織と農園経営者の協力を促す目的で、意見交換の機会を提供したことで、関係者間のコミュニケーションや協力体制が改善され、お互いへの理解が深まりました。

住民組織の運営能力にも大きな変化が見られました。住民組織自ら各種研修で学んだ知識を生かし、農園コミュニティ内の道路整備など小規模インフラ事業を計画、実施しました。また、住民が必要とする行政サービスの提供を可能にするため、他団体・行政担当者と調整を行うなど、活動面で大きな役割を果たしました。

公共・社会サービスのための連携システム構築の面では、出生届けなどの行政書類や医療・就職情報の取得、ローンの申込みといった、これまで農園内で受けられなかった多くのサービスの利用が可能になりました。また、第一期事業において設置されたインフォメーション・センターは、第二期事業でも会議・情報交換・サービス提供の場として最大限に活用されました。

今後、事業で実施してきたさまざまな活動やインフォメーション・センターで提供されるサービスは、引き続き農園経営者からの協力を得ながら、すべて住民組織の主導によって継続されます。

今後の課題

農園内

農園内に建設されたトイレ。住民組織が自ら計画を立て、
農園内の生活環境改善に向けて、小規模なインフラ整備を行っている

2年間のAfter-TEAプロジェクトの成果を振り返って、今後、改善が期待される点がいくつかあります。まず、インフォメーション・センターで提供するサービスの多様化です。現在、行政書類や就職情報が得られるなど有益なサービスが提供されていますが、より多様なニーズに応えていく必要があります。例えば、収入向上に役立つ技術訓練の提供、お年寄りや子どもにとっても有益なサービスの提供などが挙げられます。さらに、住民組織が活動を主導していくために、現地NGOなどによる住民組織リーダーへの訓練が継続して行われていくことも必要です。

最後になりましたが、皆様の温かいご支援のおかげで、第一期・第二期事業とも計画通りに活動を進め、成果を出すことができましたことを心より感謝いたします。スリランカの紅茶農園におけるケア・インターナショナル ジャパンの支援は終了しましたが、今後は現地事務所のCAREスリランカが紅茶農園の住民たちと共に生活改善・福祉向上のための活動を継続していきます。

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