生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

インドネシア:スマトラ沖津波復興支援 国内避難民のための水と衛生プロジェクト終了報告

期間
2005年3月~2006年6月(16カ月)
地域
インドネシア アチェ州 (バンダ・アチェ、アチェ・ブサールの2地域)
対象者
津波被災で仮設住宅に居住する国内避難民20,000人(水の支援8000人と排泄施設の支援12,000人)

背景

スマトラ沖津波復興支援

写真提供:ケア/ジョシュ・エステユ

photos: ©2005 CARE/Josh Estey

2004年12月26日のスマトラ沖地震・津波で震源に最も近かったアチェ州では、死者・行方不明者十数万人に加え、60万人の避難民が発生しました。ケア・インターナショナル ジャパンは、2005年3月からの16カ月間、アチェ州の2地域にて、津波復興支援活動を行いました。

被災地では、長期的に生活可能な住宅に入居できるまで清潔な水やトイレへのアクセスは限られるため、避難民の人々は下痢などの病気を患う危険性があることが確認されました。このようななか、このプロジェクトでは主に以下の3つの活動を実施しました。

一つ目の活動は、避難民への清潔な水の供給です。避難所や仮設住宅などがある地域はは、もともと井戸や水道がなかったところが多く、これらの施設延べ62箇所にて、給水タンカーを用いて給水活動を実施しました。給水活動では、月あたり最大 7,479,000リットルの清潔な水を供給することができました。

二つ目は仮設トイレの排泄物の除去活動です。アチェでは、地区衛生局も地震と津波により被災したため、汚物処理サービスを行う上で運営および資金的な問題を抱えており、衛生局によるサービスの提供が困難でした。長期的には当該活動を衛生局に引き継ぐことを見込み、衛生局との合意のもと、避難所や仮設住宅を中心に活動を実施し、70箇所にて汚物処理サービスを提供しました。

CAREは、避難民の意識の向上なしに水や衛生のインフラを改善しても、事業の大きな効果を得ることはできないと考えます。そのため、上記2つの活動と並行して、3つ目の活動として、住民による組織活動支援と衛生に関する知識・情報普及活動を実施しました。これは、一時的な下痢の発生数を減らすだけでなく、長期的な水因性疾患のリスクを減少させることで、人々の生活の質の向上にもつながります。住民による組織活動支援では、保健衛生ボランティアのトレーニングや9つの水管理委員会の組織化を実施しました。また、知識・情報普及活動においては、コミュニティに設置した掲示板やテレビ・ラジオ放送による保健キャンペーンを実施し、保健・衛生知識の普及を行いました。

被災コミュニティや援助機関との調整の大切さ

多くの機関・組織が支援活動をする被災地では、実施地域や活動内容の重複を防ぎ、支援を必要としている地域をできるだけ多く支援するため、関係者間の調整が重要になります。CAREは、給水・汚物処理活動に関わる諸機関の調整ミーティングに積極的に参加してきました。また支援を必要とする人々が引き続きサービスを受けられるよう、関係者への円滑な事業移管を目指し、ワークショップを開催しました。政府関係者、NGO、国連機関などの援助実施機関に加え、CAREの給水・汚物処理活動対象地域に避難・居住しているコミュニティ住民も参加しました。すべての関係者が一堂に会したことにより、今後の関係者間のコーディネーションの場としても有意義なワークショップになりました。

これから

保健・衛生

保健・衛生に関する知識・情報普及活動の一つとして、
コミュニティに設置された掲示板

ケア・インターナショナル ジャパンが実施するこのプロジェクトは終了しましたが、プロジェクト終了後も対象地域の人々が引き続き安全な水を得られるよう、給水タンカーよりも低コストで持続性のある井戸や水道といった水供給方法へと段階的に移行しました。今後、供給される水の質を保つために必要となる蛇口や水道管の定期的なメンテナンスは住民による水管理委員会が担い、必要に応じて現地のケア・インドネシアがサポートしていく予定です。

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