生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
東日本大震災ブログ

半壊家屋に住み続けている人々にも支援を

[ 2011.6.20 ]

English Version (Original)

(2011年6月20日 日本、岩手県)
甚大な被害をもたらした3月11日の巨大津波は、未だ東北に住む人々を苦しめています。岩手県にある大槌町は津波によりほぼ壊滅し、復興に深刻な遅れが出ています。役場も波に流され、町の中心には山積みになった瓦礫と壊れた堤防の破片が残されているだけです。

政府は地震と津波の影響を受けた全ての建物の実態調査を終了し、損壊の程度により、全壊と半壊に分けました。これによって発行された罹災証明書により、全壊または大規模半壊と承認された家屋を所有する被災者には、最大35万円の義援金が支給されることになりました。しかし、半壊と判定された家屋の所有者には義援金の支給はありません。

大槌町を歩いていると、海岸から離れた地帯に外見は損害を受けていない家屋が見受けられます。しかし見た目だけでは判断できません。「一階部分が津波によって半壊した私の娘の家族は、被災以来二階部分に住んでいます。」と、被災者女性が私に話して下さいました。彼女の家には壊れた窓を修復するお金もなく、また自宅が津波によって損壊したため、料理を作る事もできません。家が建っているだけでも喜ばしい事かもしれません。しかし、なぜ4カ月たった今も未だに一部損壊家屋の所有者に対して政府が義援金などの支援をしていないのか、彼女には理解できません。

そこでCAREでは、このニーズに応えるため、地元の企業や店により提供された生活必需品を、山田町と大槌町の半壊家屋に住む人々を対象に提供しています。

CAREと協働でお米と味噌を半壊家屋に住む住民に提供している家族経営の八幡商店は、山と川に囲まれた大槌町の桜木町にある小さなお店です。八幡幸子さんは15年前この地で店を開きました。しかし、川を伝ってきた津波により、店と町は破壊されてしまいました。この3ヶ月間、この地区に住む被災者は救援物資を得るために、近隣の町まで行かなければならず、半壊家屋に住んでいる人については支援を全く受けていませんでした。高額な修繕の後、6月7日に店を再開しました。しかし屋根に残されている津波の跡はそのままです。

日本人の食事には欠かせないお米と味噌

日本人の食事には欠かせないお米と味噌

再開した店に来る顔見知りのお客さんたちを見ると、そのほとんどが高齢者であることがわかります。その人たちにとってこの店はただ生活に必要な物を買いに来るだけではなく、この店がコミュニティの中心であることが伺えます。「元気けっさぁ大槌!」と書かれたTシャツを着ている八幡幸子さんは、この町に住む近所の人たちを自分の家族のように思っています。CAREは地元で作られたお米と味噌を八幡さんのお店から購入し、半壊した家屋に住む720人以上の被災者に支援物資として提供をしています。「私たちはCAREによる支援に感謝をしています。私たちは非常に辛い時を過ごし、多くの支援を外から受けました。」と彼女は言います。

CAREはまた、パートナーシップを結んだ地元企業と共同で、187もの半壊世帯に食糧とキッチン用品を購入できるクーポンを発行支援しています。CAREは岩手の人々は、被災者自身の力で復興ができると信じています。CAREは地元のビジネスを支えることにより、地元地域に住む人々の自立力を促し、結果的に復興に繋がる事を目指します。

再開

再開したファミリーショップやはたの前にて、やはたとCAREの従業員

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