13歳の少女レイネさんは、ジンバブエのマシンゴ州チビ地区でお母さんと4人の兄妹と暮らしています。
ジンバブエのチビ地区は、過去10年間で最悪の干ばつに耐えた地区の1つで、800万人近く(国の人口の約半分)が食糧不安に苦しんでいます。 気候変動により雨が不足し、多くの作物の不作で、人々は食物を得るのに苦労しています。
「私たちが川から汲んでくる水は川底のものなので、砂を取り除いてから水を集めないといけません。ロバや牛、ヤギもみんな同じ場所を水飲み場として使っています。その水を飲むと、おなかが痛くなることがよくあります。」
さらに、その水は工業地帯やほかの村の下流にあり、廃棄物も水には含まれています。レイネさんと家族は危険な汚染された水を飲んでいるのです。
「私は1日に3回水汲みをします。1回に20リットルのバケツに水を入れて運びます。水汲みはとても退屈です。川の土手はとても滑りやすくて、川に落ちてしまうこともあります。」
川にはワニも生息していて、ワニに家畜を食べられてしまうこともあるといいます。
「川で体を洗わないといけないときもあります。川では安全に、安心して体を洗うことができないし、男性がそばを通り過ぎるところを見ることだってあります。」
そこで、CAREは、この地域で、プロジェクトを開始しました。井戸を作るとともに、自分たちで修理できるよう地域の女性たちをトレーニングしています。さらに、学校では、子どもたちに手洗いなどの衛生習慣の啓発する活動も行っています。
「井戸があることで、井戸から汲んだ水を使って、家で体を洗えるようになりました。それに水際で滑る心配がなくなって、きれいな水を集めるために多くの時間を費やす必要がなくなりました。」とレイネさんは嬉しそうに話してくれました。