ミャンマー避難民児童への教育支援事業
ミャンマーからの避難民児童に対し、質の高い教育と安心して学べる学習環境を整備し、児童の心身の健やかな成長と持続的な幸福を促します。

取り組む課題
2021年のミャンマーでの政変をうけ、バンコクに隣接するサムットサコーン県に多数のミャンマー避難民が流入。避難民児童は、タイ語や慣れない学習環境への適応に困難を抱え、転学にあたっては従来よりも手厚い教育や心のケア支援を必要としています。避難する過程で負ったトラウマ、避難先での劣悪な生活環境、社会的孤立などによる、避難児童への保護リスク(暴力、ネグレクト、虐待、搾取など)の高まりも指摘されています。

具体的な活動内容

転学支援と児童保護支援
転学に向けた特別補修クラスを実施するとともに、避難する過程で負ったトラウマ、避難先での劣悪な生活環境、社会的孤立などによる、移民児童への保護リスクにも対応します。 これにより、児童らが自らの権利やジェンダー平等、さらには紛争解決について学びを深めるとともに、教師や保護者らも子どもの権利、保護や紛争解決について意識を高めることを目指します。

教員の能力向上
教員が児童を尊重し、個々の背景に配慮した授業を行えるよう、以下2つの活動を行います。 01研修の実施 教員が授業に紛争解決、ジェンダー平等、保護、子どもの権利を組み込み、児童に適切に対応できるよう、全教員を対象に研修を実施します。 02定例会合の実施 01の研修での学びをうけ、授業での工夫や児童への対応について教員同士で共有する場を設け、指導力の向上を図ります。
数字で見るミャンマー避難民の現状
サムットサコーン県労働局によると、2018年以前は同県の登録移民労働者数は190,020人であったのに対し、2024年6月には275,541人に急増。そのうち10パーセントに当たる27,500人は子どもを伴う労働者であると推定されています。 また、タイの小学校に転学した生徒の数は、2019年の21人から2024年には51人と倍増しています。

現地からの声
保護者のキンさんは、娘のために移民児童学習センターを選んだ理由ついて「このセンターではタイ語や英語だけでなく、ミャンマー語も教えてくれるから」といいます。娘は、5歳の時からこのセンターの幼稚園に通い、学びを続けています。全カリキュラムを修了する来年以降はタイの学校に転校する予定です。
活動報告書
事業概要
| 活動地域 | サムットサコーン県 |
|---|---|
| 実施期間 | 1年間 |
| 対象者 | 移民児童学習センター*在籍児童297人(女子130人/男子167人)2025年5月時点 * CAREのタイ事務所であるラクスタイ財団が運営 |
| ドナー | 個人等 |
| 事業規模 | 36,964千円 |
| 事業目標 | 質の高い教育と安心して学べる学習環境を整備し、児童の健やかな成長と持続的な幸福を促す |



