【定期通信トピック】ネパールの人里離れた山岳地帯にある学校
当財団の事業活動地、ネパールのスルケット郡のラストリヤ校には、5歳~16歳の1年生から12年生までの合計362人の生徒が在籍しており、そのうち82人(22%)が社会から疎外されたダリットや先住民のコミュニティーに属しています。市内の1区内で唯一の学校であるため、大半の生徒は2時間かけて通学しています。
同校には14の部屋からなる7つの校舎がありますが、そのうち2つは安全ではないため使われていません。同校は過去に2つの教室からなる校舎の建設に着手したものの(土台と屋根は完成)、資源と資金不足のため、生徒たちは壁のない教室で勉強せざるを得ない状況にありました。
2024年4月、この事業の支援者である「株式会社えがおホールディングス様」と、当財団の職員が視察を訪れました。訪問した4月のネパールは乾季にあたり、学校が建つ山岳地帯には風が強く吹き荒れ、砂埃が舞い、壁がない教室で子どもたちが学ぶのは大変だったことは想像に難くありませんでした。
写真は、外壁が完成し、子どもたちが集中して勉強できる環境が整った校舎です。
また、貯水タンクがなく、水道が通っていなかった学校のトイレは、現在改修中で、女子に配慮したトイレは間もなく完成予定です。これにより、トイレを理由に不登校になり退学してしまう女子も減ることが期待されています。
今後は、書籍や教材を備えた図書館を開設し、男女の区別なく、質の高い教育を受けられる環境をつくります。
また、女子に対する暴力や差別を含め、月経にまつわる社会的慣習や古い言い伝えを変えるための教育も行っていきます。
©︎Juozas Cernius/CARE
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