貧困削減

@Josh Estey/CARE

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途上国では、約5人にひとりが1日1.25米ドル未満で
生活しています。貧困層の7割が女性と子どもです。

女性の社会的、経済的なエンパワメントが、生活の向上に大きく寄与することから、女性の意思決定の場への参画を促し、経済的な自立を支援しています。

実施中の事業東ティモール:農業用水改善事業

地球にも女性にもやさしい点滴灌漑を使って、貧困削減と女性のエンパワメントを目指す

首都ディリから南45キロに位置するエルメラ県アッサベ郡は、住民の大多数が零細農民の貧困に苦しむ農村地域です。同地の農業生産性は低く、生業状況は脆弱です。その背景には、気候変動に伴う天候不順等、様々な要因がありますが、乾季の水不足も農業を妨げる大きな要因です。雨季の天水に頼った穀物の生産だけではなく、農業を多様化し、年間を通じ作物が収穫できる環境への改善が求められています。そのためには、農業用水設備の整備を進め、乾季の水不足を解決することが重要です。

このような脆弱な生活基盤に加え、事業対象地の男性農民と女性農民の生産性には31%の差があることが報告されています。多大な労力を必要とする水汲みと農作物への水やりは女性農民が主に担っています。しかし、農業用水設備を整備することで、水汲みおよび水やりにかかる労働から女性農民を解放することが可能となります。農業においても家庭においても多くの労働を担っている農村地域の女性の労働負担が軽減されることにより、水汲み以外の農作業に従事できる時間が増えることが推察され、女性農民の生産性の向上、そして長期的には地域全体の農業活性化に寄与できます。

活動地域 東ティモールエルメラ県アッサベ郡の4村落内11集落村
実施期間 2020年3月*~2023年1月(2年11か月)
*世界規模の新型コロナウイルス感染拡大を受け、事業の開始が数か月遅れる見込みです。
対象者 12の農民グループ
(女性農民グループ4つ、男女混合農民グループ8つ、計223人)
ドナー 外務省、CARE支援組織、個人等
事業規模 およそ40,000千円(年間)
事業目標 貯水タンクや点滴灌漑設備などを設置し、山間部の水源から村、そして畑へと水を引くことで、安定的な農作物の収穫を目指します。さらに、主に女性や子どもたちの役割とされる水汲みや水撒き作業を不要にすることで、女性の農作業負担を軽減します。
具体的な活動内容
  • 水源を保全し、貯水タンクおよび
    水路を造ります。

  • 点滴灌漑を設置することによって、
    農地で水を効果的に利用します。

  • 点滴灌漑設備を維持管理するための水管理委員会を農民グループ内に
    設置し、能力強化を図ります。

  • 水管理委員会およびコミュニティの人々を対象にジェンダー平等研修
    などを行います。

女性にもやさしい「点滴灌漑」とは

点滴灌漑とは、農地に張り巡らされたチューブ内に水を流し、等間隔に開けられたチューブの穴から水が染み出して、作物の根周辺に直接水やりをする方法のこと。より適切に根に水が与えられるため、スプリンクラーなどに比べて、点滴灌漑は蒸発と深部への排水を減らすことで水の節約となります。世界の水消費の70%が食糧生産に使われている中、点滴灌漑の最大の強みは、節水と省エネ性。また、高低差を利用するため、低コストで省労力なシステムで、水汲みや水やりなどの労働から女性農民を解放することが可能となります。

計画的な農業で未来への投資を夢見るパウリーナさん

二人の息子の母親、農民グループのリーダー、村の女性グループのリーダーと3役をこなすパウリ―ナさん。先行事業の「農村地域の生計向上事業」を通じて、財務研修を受けました。「農業での売り上げの半分を将来の農業に投資し、残りの半分を私生活への投資に回すと教わりました。
最近、息子が学校で使う筆記用具やコーヒーを買うことができた他、やっと自分用の携帯電話を買うことができてうれしかった」といいます。
「さらなる農業の拡大には、水不足がネックになっています。より効率的に多くの水を運ぶことができるようになれば、作物の栽培量を増やすことができます」とこの事業に期待を寄せています。

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