タイ:理数系教育を通じたリーダーシップ育成事業 ―コロナ禍でも拡がる「支援の輪」が、地域の人々をも動かしています
当財団が「
理数系教育を通じたリーダーシップ育成事業(第2期)」を実施しているタイでは、2021年4月から10月末まで、すべての学校が休校となるなど、子どもたちも新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてきました。
そのような状況でも、現地スタッフは、支援校の先生方や関係者らと協議を重ねて、工夫をして、ラヨーン県、アユタヤ県、そして、サムットプラカーン県の中高生への支援を継続しています。
例えば、複数校の生徒が一堂に会して合宿形式で行う研修計画を見直し、オンライン会議システム「Zoom」を利用した学校毎のオンライン研修プログラムを新しく構築しました。
昨2021年の秋には、ジェンダー研修のほか、身近な環境問題などの与えられた課題について生徒同士が意見を出し合って解決方法を見出すリーダーシップ研修等もオンラインで行い、12校から生徒354人(うち女子245人)が研修に参加をすることができました。
▲リーダーシップ研修の一部として行われたジェンダー研修では、性、性差、性的指向について学びました
リーダーシップ研修に参加した生徒のコメント
研修に参加して、限られた時間の中で、みんなで力を合わせて課題解決方法を導くのは難しかったですが、チームで成し遂げる大切さを学びました。またオンラインでも、このように全員が参加できる方法があることを知れて、よかったです。
地域の人々も動かす!
また、いくつかの学校では、コロナ感染対策を万全に取りながら、小規模での起業体験活動も継続されています。ラヨーン県の1校では、生徒たちのパン作りの活動に共感を受けた地元の人々、そして同窓生らにより寄付が集まり、校内にカフェ・ショップが完成!今後、コーヒーなどとともに、パンを販売するなど、さらなる実地研修の場として活用していきます。
▲子どもたちの取り組みを応援するために、地元の方や同窓生らの寄付で建築された「カフェ・ショップ」
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