【定期通信トピック】バングラデシュを襲った洪水とCAREによる防災・減災対策
バングラデシュは世界で最も洪水が起こりやすい国のひとつです。
2016年時点の調査によると、モンスーンの時期には土地の25%から30%が浸水してしまい、GDPの1.5%、もしくは平均22億USドルの損失になるといいます。
2022年にバングラデシュ北東部を襲った洪水では、9つの地区で700万人以上が被害を受けました。その中でも家族の死や家の崩壊による不安や心的外傷後ストレス障害(PTSD)、経済的困窮による家庭内暴力など、女性や女子のメンタルヘルスと生命が、危険な状態となりました。
早期に洪水への対策をとることは人々の命を救い、資源やコミュニティの保護にもつながります。
このことからCAREは、バングラデシュにおける洪水予測に基づく行動と学習の拡大プログラム「SUFAL」を2019年から行っています。
このプログラムを通じてCAREは、政府や地元の災害管理委員会(DMC)、コミュニティの能力とともに、ガバナンス・システムの強化を促進。過去の被害状況などをもとに、ブラマプトラージャムナ川流域の洪水対策を強化し、早期の災害警告体制の構築とそれに伴う資金援助を行いました。
また、実際に洪水の被害を受けた被災者に対しては、食糧や衛生キットを配布するほか、高台エリアでは、井戸の修理や設置を行い安全な飲み水を供給しています。
©︎Juozas Cernius/CARE
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