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2025年度の「学習教材『ラファエック』を通じた自立支援事業」の活動を報告します

当財団は、CARE東ティモール事務所とともに「学習教材『ラファエック』を通じた自立支援事業」を実施しています。長年にわたる皆さまからのご支援に、改めてお礼申し上げます。

学習雑誌「ラファエック」は、都心から離れた地域も含めた、全ての幼稚園・小学校、そしてコミュニティに届いている唯一の読み物です。現地の言葉である「テトゥン語」で書かれた定期刊行物がほとんどない中、学校や家庭での学習を助けるだけではなく、読み書き計算が難しい大人たちにとっても貴重な情報源となっています。

この度、本事業の2025年1月から12月までの活動報告書が完成いたしました。ぜひ、ご一読いただき、アジアで一番若い国「東ティモール」の子どもたちの学び、そして未来へとお心をお寄せいただけましたら幸いです。

主な成果

配布実績(年3回)

雑誌名 対象 配布数(3回合計)
ラファエック・キイク誌 未就学児~小学1‐2年生 345.252部
ラファエック・プリマ誌 小学校3年~6年生 413.703部
ラファエック・バ・マノリン誌 就学前教育機関・教員 36.688部
教員向けテーマ別誌 教員(年1回のみ) 9.721部
コミュニティ誌 コミュニティ・保護者 328.849部
主な成果

学習雑誌「ラファエック」は2025年1月1日から12月31日までに全国的な普及を達成し、就学前教育機関・ユニセフ支援のコミュニティベース保育園・公立私立小学校の1,791校に導入されました。また、ラファエック誌を活用した教室学習を補強するための教育ポスターは25,643枚制作・配布されました。


コミュニティとのかかわり
◆コミュニティ対話

全自治体の14の村において、計14回のコミュニティ対話セッションが実施され、障がい者の方を含む男性284名、女性369名が参加しました。

このセッションでは、コミュニティ誌の主要メッセージと内容を普及させるだけではなく、地域共通の課題を特定し、潜在的な解決策を議論し、直接的なフィードバックを収集することが目的とされました。そして、オープンで参加型の対話の場を創出することによって、コミュニティメンバーはラファエック誌の内容が日常生活にどの程度関連しているかを振り返り、将来の課題の優先順位を特定することができました。


◆ラファエック・ジャーナリズム活動

この活動では、小学生と若者に対し、大統領や国連機関、コミュニティーリーダーといった幅広い影響力のあるステークホルダーと直接交流する機会を提供しました。構造化されたインタビューセッションによって、参加者は自信、リーダーシップスキル、批判的思考力、コミュニケーション能力を高めることができました。

さらに、これらの取り組みをラファエック誌やラファエックのデジタルソーシャルメディアチャンネル、国内主要メディアなどの複数のプラットフォームで特集されることにより、全国の子どもや若者に対し、自らの志を追い求めることやリーダーシップの役割を受け入れること、そして東ティモールの継続的な発展に有意義に貢献するよう動機づけることが目指されました。

モニタリング結果

ラファエック誌を利用する生徒、教師、保護者がどのように掲載内容に取り組んでいるのか理解するため、詳細な評価を実施しています。この評価では、東ティモールにおける児童の読解力や識字活動への関与といった基礎教育の強化に対する本事業の貢献を裏付ける証拠を提供しています。

キイク誌

未就学児、小学1,2年生計321名の児童を対象に、インタビューを実施しました。質問内容と結果は以下のとおりです。

年3回雑誌を受領している

96.26%

雑誌を自宅に持ち帰り、保護者や兄弟姉妹とともに読んでいる

98.44%

雑誌により授業が楽しくなった

95.95%

家庭と学校の両方で雑誌を利用している

97.51%


さらに識字能力への影響として、小学2年生の単語読解能力の習得率がラファエック誌使用者は45.3%と非使用者と比較して30%程高いことが判明しました。また、読解力スコアにおいてラファエック誌使用者は、非使用者と比較して10%以上スコアが高いことが判明しました。

プリマ誌

全国でプリマ誌を受け取った小学3-6年生計313名を対象に、インタビューを実施しました。質問内容と結果は以下のとおりです。

年3回雑誌を受領し、自宅に持ち帰っている

98.72%

学校と自宅の両方で使用している

98.04%

保護者がコミュニティ誌を自宅で読んでいる

84.66%

学校内外の学習においてリーダーの役割を担うことができる

99.35%



教員版
全国183校199名の教員を対象に調査を実施しました。調査内容と結果は以下のとおりです。

教室で教員向け雑誌を利用している

95.98%

雑誌が自身の教育実践の改善に寄与した

95.48%

体罰が有益ではないことに同意し、雑誌のメッセージから子どもにやさしい肯定的指導法への理解が深まった

94.97%


教員たちは学校で定期的に入手することができるラファエック誌に対して高い満足度を示しており、雑誌が授業計画と授業実施を強化する貴重な補助資源であると指摘しています。さらに調査結果から、教員が広く採用する実践的・学習者中心の教授法の促進に同誌が活用されていることもわかりました。


コミュニティ誌
ラファエックの定期モニタリングにおいて合計296名の保護者回答者にインタビューを行いました。質問内容と結果は以下のとおりです。

家庭での実践的で楽しい学習活動を支援するため、ラファエック誌を読み活用している

91.22%

雑誌を使って物語を読んでいる

24%

子どもが自主的に雑誌を読んでいる

98.65%


さらに調査から、保護者が同誌に掲載されている「健康と栄養」に関する家庭の衛生改善や疫病予防といった内容を内面化し、日常の習慣に適用していることが示されました。また、「農業と生計」に関する有機肥料の作り方や地元のレシピの作り方といった掲載内容からは、家庭の食料安全保障を向上させるだけではなく、雑誌で学んだ製品を販売することで収入創出の機会を生み出していることもわかりました。

今後に向けて

CARE東ティモールは、旗艦事業である「ラファエック」を持続可能な地域主導の組織へと変革するため、「ラファエック」を独立財団へと移行する準備が進められています。この過程の一環として、事業計画と10年間の財務分析(2024-2034年)が作成され、CAREオーストラリアの経営陣および理事会に提出されました。さらにこの財務分析は、東ティモールとニュージーランド両国の外務貿易省(MFAT)にも共有されました。これは現行協定が2027年6月に終了した後の「ラファエック」に対する将来の資金支援に関する両国のMFATの意思決定を支援するためです。そして新財団の草案となる定款も完成し、現在審査中です。

報告書の全編は以下からご確認いただけます。



ご寄付のお願い

2001年よりラファエック事業を開始してから東ティモールの成人識字率に改善は見られるものの、子どもたちの就学率や退学率においては課題が残り、特に農村地域に置ける状況は深刻です。本事業を継続し、困難を抱える子どもたちへ自立に向けた後押しができるよう、皆さまのあたたかいご寄付をお待ちしております。


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※寄付の使途で「備考欄にご記入ください:上記以外の事業指定の場合」を選択し、備考欄に「ラファエック事業」とご記入ください。

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本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org
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