タイ「理数系(STEM)教育を通じたリーダーシップ育成事業(第2期)」が終了しました

当財団は、主に日産自動車様およびタイ日産様のご支援を受けて、2020年4月より、タイのラヨーン県、アユタヤ県、サムットプラカーン県の中高生を対象に、「理数系(STEM*)教育を通じたリーダーシップ育成事業(第2期)」を行ってきました。
*STEMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉。
今般、3年にわたる活動の集大成として、3県14校から代表生徒69名と教師27名が集い、ラヨーン県のペラクサマタ・ウィタヤ学校で「YLD*マーケット・フェア」を開催しましたので、その様子をご報告します。
*YLDとは、Young Leadership Development(ユースリーダーシップ育成)の省略。

まず、イベントの開会式では、タイ日産・ASEAN地域人事・総務部次長のスラチャイ・ニルカムウォン氏にご挨拶をいただきました。「STEM 学習の開発は、化石燃料の消費と環境汚染を削減するクリーンエネルギー車を開発するという当社の使命に沿った、新しいイノベーションとテクノロジーの開発の基礎です」と、同社が数年にわたり支援を継続された理由について語られました。
同社は、人々の生活を豊かにするイノベーションを推進するという企業目的に倣い、これまで、タイの子どもたちが、潜在能力を最大限に発揮し、より良い生活を送るのに役立つ重要なライフスキルを身につけられるよう支援をされてこられました。
本事業を通じて当財団は、現地CARE事務所であるRaks Thai財団とも連携し、中高生へのリーダーシップ研修(ジェンダー研修やチームビルディングを含む)をはじめ、理数系教育の強化、キャリア教育(職業についての基本的な知識と技能の習得)、小規模ビジネス起業研修などを実施してきました。
そして、今回の「YLDマーケット・フェア」は、これまでの支援を通じて、子どもたちが、学び、体験し、実践してきたことを披露する機会として開催。開催会場となった学校の生徒や教師ほか、地域の協力者や関係者など約1千人が参加する中、盛大に行われました。

異なる県から参加した各校の代表生徒らは、日頃、学内外での起業体験活動を通じて自分たちで制作販売している自慢の商品の数々を持ち寄り、ブースでの展示販売会を行いました。伝統工芸品であるガラス彫刻、カスタマイズされたキーホルダー、また有機肥料などを販売する子どもたちもいます。最も多くのブースで販売されていたのは、パンやスナックなどの食品でした。
本事業を通じて、試行錯誤しながら多様な起業体験を行った経験は、今後、子どもたちが社会に出る際の職業選択の1つとなり、また将来の人生を支える収入源にもなることが期待されています。

イベント終了時には、本事業に参加したすべての学校に対して、ステージの上で「プログラム修了証」が授与されました。
レーザーアートワークを披露してくれたアユタヤ県アユタヤ ヌソン学校中等科 6 年生カンピチャ・センカムさんは、いいます。
「この活動に参加できたことをとても誇りに思います。この活動のおかげで、リーダーシップ、積極性、社交性などの貴重なライフスキルを得ることができ、また、さまざまな学校からの友だちを作ることができました。私はレーザーを使用して、ものづくりをする技術を学びました。これらのスキルは私の将来のキャリアに役立ち、生計を立てるのに役立ちます」

2023年6月をもって、本事業は終了となります。事業終了時には、教師向けの活動運営マニュアルほか、子どもたちの起業体験活動を通じた商品販売に役立つ各種マニュアルなども印刷物として各校に配布を行いました。今後も、生徒たちの最も身近にいる保護者や教師、そして卒業生や地域の協力者の皆さんからのサポートや見守りの中、子どもたちが自主的な活動を継続していくことが期待されています。
2007年4月から始まった第1期を含めると、コロナ禍を含む6年間を通じて継続してご支援くださった日産自動車様とタイ日産様に、心より感謝を申し上げます。また本事業に共感いただきご寄付をくださったその他多くの個人・法人の皆さまにも、重ねてお礼を申し上げます。
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