CARExSDGs インパクト・レポートを公表しました ー目標1(貧困をなくそう)、目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)などに大きく貢献
達成期限まで10年を切った持続可能な開発目標、SDGs。
CAREは、2030年に向けて世界が合意したSDGsの達成に向けて取り組んでおり、2015年から2020年までの間、81の国と地域において、1億5,700万の人々に変化をもたらしました。
具体的には、17のSDGsの目標のうち、11の目標で大きな変化に貢献しました。特に、目標1(貧困をなくそう)、目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)、目標3(すべての人に健康と福祉を)、目標8(働きがいも経済成長も)、目標5(ジェンダー平等を実現しよう)に大きく貢献することができました。
インドのビハール保健プログラムは2,830万人の女性と子どものために保健サービスを改善し、家族計画、子どもの保健、栄養、母体保健サービスを提供する政府の保険制度を強化しました。現在、避妊薬の使用は44.5%から77.8%に増加し、熟練の医療従事者が立ち会う出産の割合は68.4%から79.2%に増加しました。
ルワンダの「Indashyikirwaプロジェクト」では、協力団体であるRWAMRECとRWNと協力して行ったカップルを対象にしたプログラムにより、女性たちが身体的および/または性的なパートナー間暴力(IPV)を経験する確率が55%減少しました。男性の間では、このプログラムにより、身体的および/または性的IPVを行ったと報告する確率が47%減少しました。
Made by Womenは、アジアの167,000人の女性の縫製工場労働者が、自らの権利を主張したり、職場でのセクシュアル・ハラスメントのリスクを軽減したりすることを可能にしました。加えて、410万人の人々が改善された法的慣行の恩恵を受けることができました。77の工場が、方針、制度、職場風土を変更・改善しました。
以上のことから、3つの点が明らかになりました。
・CAREのSDGsへの貢献の大多数の63%は、アドボカシー活動などによるものです。今後も、他団体とのパートナーシップを強化し、目標の達成に向けて取り組んでいく必要があります。
・協力団体とともに地域に根差した解決策を策定することが成果をもたらすことが示されました。
・ジェンダー平等への取り組みを活動の中心にすえることが最も効果的であることが明らかになりました。
目標達成期限まで残り10年を切った今、新型コロナウイルスの世界的流行や気候変動などの影響を受け、SDGsが締約された当時から状況は困難になっていますが、CAREは、ジェンダー平等への取り組みを一層強化し、協力団体とのパートナーシップで目標達成に向けて、引き続き、取り組んでいきます。
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■政策報告書:政策立案者は、ワクチンの配送かワクチンに1ドル費やされる毎に5ドル投資する必要があります
©︎Juozas Cernius/CARE
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