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財政不安、飢餓、心の健康 –CAREの独自調査により世界の女性が抱える問題が明らかに

今般、ケア・インターナショナルは、新型コロナウイルス禍の課題に対する男女間での意識の格差に焦点を当てた調査報告書「She Told Us So: Rapid Gender Analysis – Closing the Data Gaps to Build Back Equal(彼女はこう語った:ジェンダー緊急分析 - 格差の縮小に向けて)」を発行しました。この報告書は、インタビュー調査を通し、コロナ禍で何万人もの女性が直面した課題に焦点を当てたもので、このような視点からの報告書の発行は、今回が初めてとなります。

「半年前、CAREは、世界規模の健康危機は、ジェンダー格差を拡大し、女性の健康や栄養、経済面での安定というような課題への長年の取り組みを台無しにすると警告していました」そう語るのは、CAREの知的管理担当であり、本報告書の監修も務めたEmily Janochです。また続けて、「その後半年間、女性らの声に耳を傾け、状況の把握に努めるうちに、危機感をさらに持たざるを得なくなりました。この報告書が、世界中のコミュニティがより効果的で公平な新型コロナウイルス対応を求めるきっかけとなるに違いないでしょう」と述べました。

調査には、40か国にのぼる国と地域からの、6,200人の女性と4,000人の男性が参加しました。その結果、女性は男性に比べ、以下の三点に対してより大きな課題を感じていることが判明しました。

1. 就労

55%の女性は、新型コロナウイルスの感染拡大が最大の要因となり、収入が減少しました。これに対し、同じ境遇の男性の割合は34%にとどまりました。この背景には、多くの女性に当てはまる非正規雇用がコロナ禍で大きな打撃を受けたことに加え、女性には失業手当が支給されにくいという現状があります。

2. 食糧

男性のうちでは30%ほどであるのに対し、41%の女性から、十分な食糧が得られていないとの報告がありました。これらの数字は、ジェンダー間での不平等が世界規模での食糧の分配方法に深く根付いていることを表しています。女性であるがゆえに食べる量がより少なく、順番が後回しにされるということはよくあることなのです。

3. 心の健康

心の健康は、男女間で最も大きな結果を招いた指標の一つです。27%の女性が精神面での不安の高まりを訴えていたのに対し、精神面を訴えた男性の割合はわずか10%でした。女性は特に、報酬もないような家族の世話が急激に増加したことがストレスにつながったのです。それだけではなく、家計や食糧、健康管理にまで気を配らなくてはなりません。また、男性に比べておよそ2倍の数の女性が、質の高い医療サービスへのアクセスに困難を抱えていました。

以上のRapid Gender Analysis data(ジェンダーに関する緊急分析のデータ)は、SMSやWhatsApp、電話での一対一のインタビューを通した正確な情報に基づいています。CAREにとってこのような調査は、ジェンダー格差へのより迅速な動きと現状の理解に繋がりました。この調査の目的は、女性が男性に対する不快感を強めるということではなく、女性らが現在、困難に直面しているということを明確に表すことにあります。

「女性らの声は、私たちの活動の原動力にもなります」こう言うのはJanochです。また彼女はこう続けます。「ここに集められたインタビュー結果は、人道支援や開発事業がいかにコロナ禍の課題に対して効率的かつ公平に対応できるのかについて考える、貴重な見解を与えてくれます。またそれと同時に、女性が必要としているものや、男女間で抱える課題の違いを理解することの重要性をさらに強調しているのです。」

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本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org

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