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女性は、教育、就業や結婚など、様々な機会で平等に扱われていません。
問題の解決には、男性の参画も必要との考えのもと、男性も巻き込みつつ、ジェンダー平等に取り組んでいます。
企業と連携して社会性と自律性の高い人材を育成する
タイ政府は、今後の経済・社会の発展に向けて産業人材の育成を課題としています。特に、高校進学において職業教育課程に進む生徒数の増加を促進するとともに、中学・高校における職業活動を積極的に推進しています。一方で、多くの学校では、十分な予算がなく、職業活動に関する知識や技術を有する教師も不足していることから、これらの実現が困難な状況です。
とりわけ、カンボジア等からの移民の子どもたちの学習環境は厳しく、中学・高校を卒業した後の職業選択も非常に限定され、貧困に陥りやすいことが指摘されています。中学・高校在学中に、社会人としての人生を歩むために必要なリーダーシップやマーケティングスキル、そしてライフスキルなどを身につける機会が求められています。
*「STEM(ステム)」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉。
活動地域 | タイ王国 サムットプラカーン県、アユタヤ県、ラヨーン県 |
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実施期間 | 2020年4月~2023年3月(3年間) |
対象者 | 8校の中高生400人および教師40人(第1期からの継続支援) 8校の中高生1,200人および教師80人(第2期からの新規支援) |
ドナー | 日産自動車株式会社、NISSAN MOTOR (THAILAND) CO., LTD. |
事業規模 | 2,652千円(総事業規模:30,000千円) |
事業目標 | 男女の区別なく青少年のリーダーシップ、職業的技能や社会で生きていく力を高めることで、青少年の将来の学業および職業機会を広げることを目指します。 |
青少年(特に女子)を対象とした研修と職業活動の実施
新規8校の中学・高校生1,200人を対象に、リーダーシップ研修(ジェンダー研修やチームビルディングを含む)をはじめ、理数系教育の強化、キャリア教育(職業についての基本的な知識と技能の習得)、小規模ビジネス起業研修などを実施します。
また、第1期の支援校8校から、中心的に活動に関わった生徒400人を対象にフォローアップ研修を実施するとともに、第1期と第2期の生徒合同での活動等を行うことで、相互の学びを促進します。
教師を対象とする研修の実施
上記の活動を教師が推進できるように対象校の教師120人を対象に、養成者訓練(TOT:Training of Trainers)を実施します。また、第1期の支援校と第2期の新規支援校との相互訪問を行うことで、学校を超えた教員間のネットワークを構築します。
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