夏募金へのご協力のお願い:「栄養いっぱいのご飯が食べたい」
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新たに1億3千万もの人々が、栄養不足や慢性的な飢餓状態に陥るとされています。CAREが支援事業を行う38か国において、受益者約10,000人を対象にした独自調査では、コロナ禍で食べ物が不足している男性は30%なのに対し、女性は41%です。
女性は、農作業や家庭での食事の準備など、重要な役割を担っているにもかかわらず、生産、加工、流通、販売、消費といった食や生活の重要な場面において、多くの障壁に直面しています。
「栄養いっぱいのご飯が食べたい」と願う子どもや女性たち、そしてその家族のために、どうか、皆さまの温かいお心をCAREに託していただきますよう、よろしくお願いいたします。
女性は、農業に関わる労働の43%、家庭における食事の準備の約90%を担っています。多くの場合、これらに必要な水汲みもしています。一方、食べ物を口にする順番は最後で、他の家族より少ない量しか食べられないこともあります。
コロナ禍で種や農具が高騰し、購入が難しくなっている上、病人や休校の子どもの世話等で、食べ物の生産や加工、販売などの仕事を通じ、所得を得るための時間が奪われています。
食事の提供は、女性や女の子の義務、そして存在価値の一部とさえ思われていることがあります。様々な理由で家族に食事を提供できないと、暴力の被害に遭う場合もあり、性目的の人身売買、児童婚につながることもあります。
CAREは、食糧不足や栄養状態の改善のため、物資配布などの緊急支援に加え、農業、水、金融など、多角的な分野で支援を実施しています。
例えば、生産量を増やすための農法や栄養の知識に加え、マーケティングや収支管理など、今まで女性たちが学ぶ機会がなかった多様な研修の機会を提供しています。また、水回りや農地の設備拡充など、ハード面の整備を支援することもあります。
生産量が増加し所得が上がれば、子どもは学校に通い、家族は栄養のある食事を口にすることができるようになります。そして、ビジネスを拡げ、地域の人を雇用し、資金を貯めれば、天候が厳しく農業ができない時期や災害などを乗り越える一助にもなります。
アフガニスタン ザイナブさんのお話し
「コロナで私も夫も仕事ができなくなり、最初の数か月は生き延びるのに必死でした。貯蓄はほとんどなく、質の悪い食べ物を口にせざるを得ない時もありました。でも、CAREのプログラムで養鶏の知識や鶏を得て、ビジネス・マーケティング研修を受けられたことで、状況が一変しました。
最初に当座のお金を得るために鶏を10羽売って、残りは繫殖させ、卵を売るために飼っています。
女性が知識をつけることは、家族の栄養状態や、家計を助けることにつながると思います。」
夏募金へのご支援は、困難な状況にある女性や女の子たち、その家族の未来を支えます。貧困のない、公正な社会を目指すCAREの取り組みへのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
例えば...
3,000円で、養鶏プログラムで、1つの家族に4羽の鶏を提供することができます。
15,000円で、食事の栄養について学ぶための研修を、1回実施することができます。
30,000円で、5人家族に、10食分の温かい食事を提供することができます。
今回の夏募金へのご寄付は、CAREの活動全体へのご支援として大切に使用させていただきます。
公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
個人寄付担当
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