モロッコ地震から1年:廃墟から生計を立て直す女性たち
2023年9月8日午前0時前、モロッコのアル・ハウズ県を壊滅的な地震が襲い、推定3万人が死亡、およそ38万人が屋根のない生活を余儀なくされました。
59,000棟以上の家屋と少なくとも530校の学校が損壊または破壊されました。
マグニチュード6.8のこの地震は、モロッコで記録された100年以上の中で最も強力で、1960年以降で最も死者が多く、マラケシュ市からおよそ72キロ離れたアル・ハウズ県のハイアトラス山脈にあるおよそ95の町や村に破壊の跡を残しました。「地震から1年、当局の迅速な対応と復興努力が行われたにもかかわらず、多くの家族、特にアクセスが困難な山間部の遠隔地の家族はすべてを失い、政府や市民社会のパートナーから提供されたテントで生活しています」と、CAREモロッコ事務所長のハリマ・ラズカウイはいいます。「そのため、私たちは、最も被害の大きかった村々での経済復興、再建、復旧活動を優先的に支援し、尊厳のあるシェルター、プレハブの安全な女性用スペース、学校を提供することで、人々がある種の平常心を取り戻すことができるようにしています」
「CAREが提供した基本的なニーズの迅速な提供と心のケアのサポートのおかげで、私は回復力と強さを身につけることができました。
地震が起こる前、ザーラさんは村落貯蓄グループに参加し、CAREの識字クラスに申し込んでいました。地震が発生したとき、ザーラさんはCAREを頼り、食糧、衛生キット、テントなど、どうしても必要な救援物資を受け取りました。
「私たちが受け取った頑丈なテントは、冬が近づくにつれて屋外で寝ることへの恐怖と不安を和らげてくれました」とザーラさんはいいます。
今日、CAREの支援を受けて、ザーラさんは破壊された自宅の裏庭で養鶏業を復活させることができました。蓄えた収入で、彼女は娘に裁縫を習わせ、将来の夢を再建させることができました。
「母の強さは、私たちに未来への希望を与えてくれます」と、ザーラさんの娘であるカディジャさんは語ってくれました。
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