寄付で支援する はじめての方へ
Facebook
X
Instagram
Youtube

ガザ:戦闘開始から半年、高齢者と子どもたちは病と飢えに苦しみ、死と隣り合わせに

ガザで壊滅的な紛争が始まってから6か月が経ち、CAREは、病気や怪我、飢餓による死者が増加し、幼児や妊婦、高齢者が特に危険にさらされていることを深刻に懸念しています。CAREのパートナー団体「Juzoor」のデータによると、呼吸器感染症や下痢などの伝染病が、特に5歳以下の子どもたちの間で急速に増加しています。2023年10月以降、586,000件以上の急性呼吸器感染症、220,000件以上の下痢症が報告されており、さらに疥癬、皮膚発疹、A型肝炎が高い頻度で発生しています。

人々の生活は糸にぶら下がっています。子どもや母親、高齢者が、絶対に予防・治療可能な病気で命を落としています

ヒバ・ティビCAREヨルダン川西岸・ガザ担当事務所長

「空爆を生き延びた家族は、ミサイル以上に病気が子どもたちの命の危険にさらされることを恐れています」と、同所長はいいます。

4月7日は紛争激化から6か月となり、世界保健デーでもあります。この数か月の間に、ガザでは190万人のパレスチナ人が家を追われ、基本的な衛生設備が崩壊した混雑した環境で暮らさざるを得なくなり、すでに最も弱い立場にある人々の生命へのリスクを悪化させています。避難民のほとんどは安全な水を利用できず、平均160人が1つのトイレを、700人が1つのシャワー施設を共有しています。

医療支援や物資の供給は差し止められ、封鎖され続けている。文字通り、死と隣り合わせの地域で、病気と飢えに苦しむ人々を放置する悪循環が続いています。

 食糧、睡眠、水の不足に加え、その場しのぎの過密な避難所には清潔な水や衛生設備がないため、病気が急速に蔓延しやすい土壌となっています。ガザ地区の人々は現在、世界中で飢餓に直面している人々の80%を占めており、衰弱し免疫力が低下した人々は感染症と闘うすべをほとんど失っています。

 「悲しく皮肉なことに、人々は怪我や病気のためにより多くの医療サービスを必要としているにもかかわらず、患者が利用できる医療サービスは限られています。医療支援や物資は差し止められ、封鎖され続けています。これは悪循環であり、人々は文字通り死の地帯に閉じ込められ、病気と飢えに苦しみながらゆっくりと死んでいくのです」と同所長はいいます。


医師は、麻酔なしで子どもの手足を切断し、出産した母親を出産後2時間以内に退院させ、最大7人の未熟児を保育器に入れなければなりません

北ガザで活動する数少ない組織のひとつ「Juzoor」のウマイェ・カマシュ医師

2023年10月以降、100を超える医療施設が攻撃され、人道的アクセスは繰り返し妨げられています。救命のための医療・手術用物資の配送が妨げられ、その結果、患者や医療スタッフが壊滅的な状況に陥っています。36の病院のうち、部分的に機能しているのは10しかなく、平均病床稼働率は323%と推定されています。施設には、基本的な医薬品、麻酔、機器、救命機械を動かすための十分な水と電気が不足しています。


「ガザ北部で運営している避難所では、毎月何万人もの患者を診察しています。特に子どもたちは、飢餓と劣悪な生活環境から、より病弱になっています。私たちの同僚も大きな影響を受けています。数日前、ある医師が語ったところによると、この数週間食べていたのは、荒れ果て、損壊した家屋で見つけた乾燥し、カビの生えたパンだけだといます。医師の多くは、自分たちが働いているのと同じ避難所に住み、家族を失い、自分自身も心に傷を負っています」と、北ガザで今も活動している数少ない組織のひとつである「Juzoor」のウマイェ・カマシュ医師はいいます。「医師は麻酔なしで子どもの手足を切断し、出産をした母親を出産後2時間以内に退院させ、最大7人の未熟児が保育器を共有しなければならなりません」

慢性病患者は、この戦争の隠れた犠牲者です

ウマイェ・カマシュ医師

急性の怪我や伝染病に加え、ガザでは約35万人が糖尿病や腎臓病などの慢性疾患を抱えて暮らしています。医薬品、安全な水、十分な食糧が不足しているため、これらの病気に苦しむ人々は、治療や病状をコントロールする方法がありません。

さらに、戦闘が始まって以来、5,000人以上が身体障害者となり、10万7,000人の高齢者のうち80パーセント以上が慢性的な健康状態のために機械や治療を必要としています。北部が完全に包囲されているため、重篤な病人や負傷者の避難が妨げられ、治療が受けられないまま取り残され、さらなる空爆にさらされる危険にさらされています。松葉杖、車椅子、人工装具などの補助器具も、しばしば置き去りにされたり、空爆で破壊されたりしています。

「慢性病患者は、この戦争の隠れた犠牲者です。父親が自分の子どもに抗がん剤を投与してほしいと医師に懇願しているのに、その治療が受けられないのです。医師として、このような子どもたちを運命に任せるしかないことほどつらいことはありません」とカマシュ医師はいいます。

国連安全保障理事会は3月25日、ラマダン期間中の即時停戦と人質の即時無条件解放を要求する決議(UNSCR2728)をようやく可決し、人道的アクセスと援助の流れの緊急性を強調しました。この決議には拘束力がありますが、まだ実行されていません。一般市民や援助関係者が爆弾の直撃を受け続けており、すでに栄養失調で命を落としている人々、主に子どもたちがいるなど、飢饉が差し迫っています。食糧、医薬品、その他の重要な援助が、ガザの疲弊したパレスチナの人々、特に女性や子どもたちに届くよう、停戦は尊重され、今すぐ実施されなければなりません。残された時間はありません。多くの人にとって、すでに手遅れなのです。 国際社会は、深刻化する人道的大惨事を回避するために、迅速に行動しなければなりません。


パレスチナにおけるCAREの活動

ケア・インターナショナルは、1948年以来、ガザとヨルダン川西岸地区で活動しています。2023年10月7日以前は、ガザで約20万人のパレスチナ人を支援し、ヨルダン川西岸では約30万人を支援していました。基本的な食糧需要を満たし、農業を改善し、女性が収入を得られるようにし、女性のリーダーシップを支援し、ジェンダーに基づく暴力、性と生殖に関する健康、子どものメンタルヘルスに焦点を当てた保健プログラムに取り組んでいました。   


衝突の激化以来、ガザのCAREチームは、91,000人以上の脆弱な避難民に衛生キット、毛布やマットレスなどのシェルター用品、飲料水を配布することができました。CAREはまた、3万人以上の人々に、薬、医療品、一次医療サービスなどの医療支援を行いました。


関連情報

紛争・自然災害への対応
CAREを含む国際NGOは、国連加盟国に国連パレスチナ救済事業機関(UNRWA)への資金拠出の再開を要請します(3月6日)
ガザ情勢:衝突激化から100日、暗闇と破壊の日々 ー妊産婦とリプロダクティブ・ヘルスへの取り組みが急務となっています(2024年1月17日)
発生から2か月、女性は最後に食べ物を口にし、子どもは最初に命を落としています(2023年12月8日)
ガザに「安全地帯」を作るという一方的な提案に、CAREを含む18の人道支援組織は参加しないと声明を発表しました(11月16日)
ガザ 武力衝突 1か月:「即時の人道的停戦が必要」と国連機関やCAREを含むNGOの18人の代表は訴えます(11月7日)
医療的退避は歓迎すべきスタートなるも、危険にさらされているすべての患者を救うには不十分です(11月6日)
現地チームとの連絡が絶たれました(10月30日)
ヨルダン川西岸・ガザ事務所長の声明:爆撃下で援助物資を配布することはできません(10月23日)
ガザ情勢:水と、女性と女子のための尊厳キットを配布しました(10月18日)
ガザ退避勧告にかかる声明:私たちは最悪のシナリオをまだ避けることができます(10月13日)
ガザ情勢にかかるケア・インターナショナル事務総長の声明:世界で最も複雑で両極端な状況のひとつであるこの紛争において、すべての当事者に思いやり、人道性、自制を求めます(10月12日)
イスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突にかかる声明:人道支援を必要としている人々のアクセスを確保し、容易にしなければなりません(10月9日)


本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org
ニュース一覧に戻る

最新のニュース

  • 6月20日「世界難民の日」:希望の灯を絶やさぬよう、紛争・被災地域において最も弱い立場におかれた人々にフォーカスした支援を行っていきます

    6/20「世界難民の日」:希望の灯を絶やさぬよう、紛争や被災地域において最も弱い立場におかれた人々にフォーカスした支援を行っていきます

  • 本などの寄付「1件につき500円上乗せ&買取金額10%UPキャンペーン」を実施しています

    【6/30(日)まで】本などの寄付「1件につき500円上乗せ&買取金額10%UPキャンペーン」を実施しています

  • マーケティング部 個人寄付担当(フルタイム職員)を募集します

    【6/30(日)まで】マーケティング部 個人寄付担当(フルタイム職員)を募集します

  • 東京マラソン2024チャリティを終えて:海外参加者の声 / Charity Runners’ voice : Tokyo Marathon 2024

    東京マラソン2024チャリティを終えて:海外参加者の声 / Charity Runners’ voice : Tokyo Marathon 2024

  • 東京マラソン2024チャリティを終えて:国内参加者の声

    東京マラソン2024チャリティを終えて:国内参加者の声

あなたのチカラで
女性と女子を支える

最も弱い立場におかれた女性と女子に支援を
届けるために、あなたのサポートが必要です。
月1,000円からのサポーターになりませんか?

寄付について詳しく知る

©︎Juozas Cernius/CARE