ガザ情勢:現地チームとの連絡が絶たれました
現地時間27日夜、通信途絶により、ガザのチームとの連絡が絶たれました。ヨルダン川西岸・ガザ事務所のヒバ・ティビ所長は、同僚とすべての市民の安全に深い懸念を示し、即時停戦を強く求めています。
「昨夜から、私たちはガザにいる同僚や家族、愛する人たちとの連絡を絶ちました。通信が完全に遮断され、この3週間で、最も激しい砲撃と空爆が行われたといわれています。
停電になる前、ガザにいるチームは、この状況をホラー映画のようだと語り、子どもたちを抱きしめて眠らせるようにしなければならないと付言していました。
ガザ地区の230万人、その半数は子どもたちで、前例のない大惨事に直面しています。
パンは配給制となり、家族は飢餓状態に陥っています。10月9日以降、安全な水は極端に不足しており、多くの人が安全ではない水を飲んでいます。医療は崩壊し、病院は燃料や医薬品が不足して閉鎖され、医師は消毒液や麻酔すらない状態で手術を行っています。同様に心配なのは、過密状態の避難所で蔓延している皮膚病や下痢の症状です。
私たちは、この深刻な危機が壊滅的なレベルに達する前に、即時停戦することを強く求めます。人道支援従事者が、援助を必要とする人々を助けることができるよう、安全で妨げのないアクセスを確保しなければなりません。
人道支援従事者を含む一般市民は保護されなければならず、医療ミッションは常に尊重されなければならないという、明確でシンプルな国際人道法は遵守されなければなりません。退避勧告が出された地域に閉じ込められた一般市民も、国際法の下で保護されなければなりません。
今後数日間、何が待ち受けているのか、そして私のチームの安全が非常に心配です」と、ヒバ・ティビ所長は訴えています。
■ヨルダン川西岸・ガザ事務所長の声明:爆撃下で援助物資を配布することはできません(10月23日)
■ガザ情勢:水と、女性と女子のための尊厳キットを配布しました(10月18日)
■ガザ退避勧告にかかる声明:私たちは最悪のシナリオをまだ避けることができます(10月13日)
■ガザ情勢にかかるケア・インターナショナル事務総長の声明:世界で最も複雑で両極端な状況のひとつであるこの紛争において、すべての当事者に思いやり、人道性、自制を求めます(10月12日)
■イスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突にかかる声明:人道支援を必要としている人々のアクセスを確保し、容易にしなければなりません(10月9日)
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