紛争、飢え、病気、洪水により、スーダンの人々が日々命を落としています
2023年4月以来、スーダンでは激しい紛争が続いており、数千人が犠牲となり、何百万もの人々が人道支援を必要とする厳しい状況に置かれています。その中でも特に、女性や女子たちが紛争の最も深刻な影響を受けています。
これまでに18,000人以上が死亡し、33,000人が負傷、そして1,000万人が避難を余儀なくされました。そのうち700万人は国内避難者であり、スーダンは世界最大の避難民危機に直面しています。また、この紛争は世界最大の食糧危機も引き起こしており、何百万人もの人々が飢饉の危機に直面しています。戦闘は収まる気配がなく、スーダンの未来は依然として暗く、不確かなままです。
「状況は壊滅的であり、世界は悪化する壊滅と苦しみに目を背け続けてはなりません」
と、CAREスーダンのカントリーディレクターであるアブディラマン・アリ氏は警告しています。
「紛争は医療制度を崩壊させ、多くの人々が医療を受けられない状況にあります。支援者たちは助けを必要としている人々にたどり着くのに苦労しており、農業の季節を逃したため、農場は荒れ果て、食料価格は高騰しています。女性や女子たちは性的・ジェンダーに基づく暴力(SGBV)の影響を大きく受け、常に恐怖の中で暮らしています。」と、語りました。
保健センターの75%以上が 破壊され、数え切れないほどのスーダン人が基本的な医療サービスを受けられなくなり、すでに弱い立場にある人々の苦しみがさらに悪化しています。つまり、妊婦は合併症で出産時に赤ちゃんを失う危険があり、激しい戦闘で負傷した罪のない民間人は治療を受けるために長距離を移動しなければなりません。
「戦争はハルツームでの私たちの平和な生活を打ち砕き、2023年4月以来、私たちは計り知れない苦しみに耐えてきました」
「戦争が始まったとき、夫は市場に行く途中で撃たれました。必死に治療を受けようと、私たちは妊娠中の娘を連れて逃げました。旅は悪夢のようでした。長くて過酷で、無数の検問所があり、信頼できる交通手段はありませんでした。道中で多くの亡くなった方を目にし、十分な食料がないこともよくありました。夫はようやく治療を受け、娘はカッサラで安全な場所を見つけて出産しましたが、私は小さなビジネスを始めましたが、家族に十分な食料を提供するのに苦労しています。」
60歳の母親であるハワさんは、負傷した夫と娘のために助けを求める中で直面している困難について語りました。
スーダン全土でさらに苦難が続いているのは、家屋を破壊し避難民キャンプを流した洪水が続いていることです。また、雨で道路が通行不能になり、援助物資の配達が困難になっているほか、多くの人がコレラの感染リスクにさらされています。コレラは拡大を続けており、これまでに22人が死亡しています。
スーダン、カッサラのコレラ治療センターで横たわる患者
スーダンの人口のほぼ半数にあたる推定2,560万人が深刻な飢餓に直面しており、数百万人が飢餓の瀬戸際に立たされています。植え付けの時期には、多くの農民が市場にアクセスできず、アクセスできた農民も必要な農業資材が非常に高価であったため、農作物の収穫量が低くなりました。一部の地域ではすでに飢饉が宣言されており、他の地域ではアクセスの欠如により状況が不明なままです。東ダルフールの国内避難民キャンプでは、人々が食べるものがなく、葉を食べるしかない状況です。
「紛争、飢え、病気、洪水により、何百万人もの人々が荒廃の中に閉じ込められ、スーダンの人々が日々命を落としています」
とアブディラマン・アリ氏は述べています。
紛争により、スーダンの人々への影響は多岐にわたります。医療へのアクセスが困難になり、女性や女子は性的・ジェンダーに基づく暴力(SGBV)の影響を大きく受け、また、飢餓や病により苦しんできる人々が増加し続けています。
CAREは弱い立場にある人々に寄り添い、様々な支援活動を行っています。
洪水によってスーダンで発生したコレラに対する支援の一環として、コレラ治療センターに必要な道具を届けるCAREスタッフ
避難民の定住地で食料の配給の実施
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