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ウクライナ人道危機:南部アフリカ地域の緊急対応と雇用市場に影響を与えています

ウクライナで続く紛争は、甚大なサイクロンの被害から回復しつつある南部アフリカ地域に影響を与えています。支援物資の不足や燃料費の高騰に加え、生活費が上昇する中、生計手段の喪失や洪水からゆっくりと回復していたコミュニティは、今、別の課題に直面しています。物価の上昇は、これまでの人々の努力に影響を与え、人々がどのように回復し、日常を取り戻すかについての懸念を引き起こしています。小麦と燃料の高騰は、生活費の上昇を引き起こしているだけでなく、いくつかの分野で数百人の雇用を危険にさらしています。経済がすでに脆弱であったザンビアとジンバブエでは、燃料価格がそれぞれ13パーセントと7パーセント上昇しました。

3月11日、カテゴリー3の暴風雨であるサイクロン・ゴンベがモザンビークのナンプラ州を襲いました。これまでに61人の死者が確認され、45万人以上が避難しました。人道支援が必要とされる中、支援物資の確保が課題となっています。 CAREモザンビークのクリスティン・ビーズリー事務局長は、次のように述べています。「ビニールシートやテントの確保が難しくなっています。備蓄されていた支援物資は、難民の膨大なニーズを満たすためにウクライナとポーランドに送られ、モザンビークを含む他の場所での緊急対応のための物資が不足しています。適切な緊急対応を行うためには、迅速でなければなりません。現在、備蓄支援物資が不足しているため、中国の工場に直接注文するしかありません。これは、サイクロン・ゴンベで被災した人々の差し迫ったニーズを満たすのに十分な速さではありません。モザンビーク政府は、ウクライナでの紛争に起因するとしている燃料価格の上昇率は12パーセントとしています」

人口の70%が貧困線以下で生活しているマラウイでは、紛争の影響として雇用が危険にさらされています。 CAREマラウイのアモス・ゼインディ事務局長は、「サプライチェーンの中断により、パンや小麦製品の生産コストが40%増加しました。紛争が始まって以来、食用油の価格が50%上昇したと日刊紙が報じています。価格の上昇は消費者に転嫁されています。パン、小麦、油の輸入に依存する分野で働く人々は雇用の継続に警戒していています。物価の上昇と潜在的な失業は、より多くの人々が貧困に陥るリスクがあるため、CAREにとって特に懸念事項です」と述べています。

異常気象や人道危機の影響を受けての避難には、関心と支援が必要で、また、危険にさらされているコミュニティの復興に向けた支援も必要です。CAREの南部アフリカ地域のアドボカシー担当のチコンディ・チャブバタは、次のように訴えます。「ウクライナ人道危機は世界的な食糧供給網に影響を与え、気候変動の影響を受け弱い立場におかれた人々の状況をさらに悪化させています。燃料、小麦、食用油、米の価格はすでに上昇しています。ウクライナ人道危機が、気候変動により弱い立場におかれた人々への関心を薄れさせています。この人道危機が別の人道危機を生じさせていることを見過ごしてはいけません」

「緊急支援基金」へのご協力のお願い

CAREは、あらゆる人道危機に対し、国際NGOとして、グローバルネットワークとこれまでの支援実績を活かし、人道支援活動を行っています。

国際社会から関心が払われていなくとも、真に支援を必要としている人々がいます。
緊急支援基金」へのご協力をお願いいたします。


本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org

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