新学年スタートから1か月:ミャンマー避難民児童の学びの様子をお伝えします

年少の児童の多くは、まだタイ語でコミュニケーションをとることができなかったり、授業の指示を完全に理解できなかったりしています。幼稚園1年では、教員たちは日々の会話や教室での日常的なやり取りを通じて、生徒たちがタイ語を学ぶよう促しています。また、トイレを一人で使うことや、自分で食事をとることなど、基本的な自立スキルを身につけるよう指導しています。これらの活動は、子どもたちが生活に必要なスキルを身につけ、日々の生活において自信を持てるようにすることに役立ちます。

小学3年生の生徒たちには、子音や母音、簡単な単語を認識し始めてはいるものの、まだ正しく書くことができず、タイ語の話しことばの理解にも苦労している生徒がいます。
一方、小学4年生の生徒たちは、前年度と比べて著しい進歩を見せています。今ではほとんどの生徒がタイ語でコミュニケーションをとることができ、基本的な理解に基づいて文章を書くこともできるようになっています。

多くの生徒たちにとって上達は時間がかかるかもしれませんが、学期初めの1か月間をタイ語の習得に重点をおいて取り組むことは、学期を通じて生徒が徐々に自信と基本的なコミュニケーション能力を身につけるためのよい出発点となっています。
当財団は、タイにおいて「ミャンマー避難民児童への教育支援事業」を行っています。2021年2月以降、バンコクに隣接するサムットサコーン県に多数のミャンマー避難民が流入。近年、避難民児童の数も急増するなか、この課題に対応するための支援は十分とはいえず、支援ギャップが生じています。避難民児童は、タイ語や慣れない学習環境への適応に困難を抱えており、転学にあたっては従来よりも手厚い教育や心のケア支援を必要としています。さらに、避難する過程で負ったトラウマ、避難先での劣悪な生活環境、社会的孤立などによる、避難児童への保護リスク(暴力、ネグレクト、虐待、搾取など)の高まりも指摘されています。
©︎Juozas Cernius/CARE
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