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東ティモールの駐在員が解説!農業用水改善事業の今

2020年11月、当財団が東ティモールで開始した「農業用水改善事業」。赴任からおよそ1か月半を経た現地駐在員の渋谷が、事業の進捗と東ティモールの現状をお伝えします(2020年12月末現在)。



Q東ティモールってどんな国?

Aとにかく人がみんな親切!でも、貧困の程度が大きいと感じます。人々の身なりや家が貧相で、物がないこと、夜の電球の暗さから、前任地のネパールよりも貧しい印象を受けます。また、若者の就職率が低く、無職の人がちまたに大勢いる印象。ギャングが存在するため治安もすごくいいわけではないようです。
食の面では、お米と肉と野菜中心。甘辛い味付けなので、日本の人には口に合いますが、毎食は飽きるかもしれません。



Q東ティモールのジェンダー格差は?

A女性や女子の立場は弱く、家庭内暴力もとても多く、よく耳にします。

村ではまだまだ家父長制が根強く残っています。男性が女性に暴力をふるうことが罰せられることであるという認識がないようです。



Q「農業用水改善事業」の目標は?

Aエルメラ県アッサベ郡の農業用水の改善、特に、乾季の水不足の際に農業用水を確保すること。そして、女性のエンパワメントです。



Q「農業用水改善プロジェクト」ではどんなことをするの?

A点滴灌漑と呼ばれる水の少ない地域で少ない水を有効利用する灌漑設備を敷設し、農民の委員会自らが維持管理しながら園芸作物の生産量を増やし、水やりにかかっていた時間を軽減します。農民グループに女性を多く動員したり、ジェンダー研修を開催したり、多くの地域住民に参加してもらいます。研修には女性だけでなく男性に対しても行い、ジェンダーについての意識改革を図ります。



Q:渋谷さんの1日のタスクは?

A朝一番、他のプロジェクトメンバーとともに、朝礼に参加。

まだ決まっていないプロジェクトメンバーを決めるため、履歴書を確認。面接を行うことも。資機材の調達は調達部と、スタッフの雇用に関しては人事部の担当者と相談したり準備の書類を整えたりします。スタッフの雇用が終わったら実施する、プロジェクトのキックオフ会議で共有するためにジェンダー計画やモニタリング計画など、様々な計画案を作成しておかなければいけないので、その準備もします。

夕方、業務が終わったら、東ティモールの言語、テトゥン語の学習。


Q:現時点での課題は?

Aスタッフの雇用には、なるべく配慮して女性を雇用するようにしなければいけませんが、フィールドオフィサーやプロジェクトオフィサーなどのフィールドに駐在して活動を行うポストは、女性で条件に合う人の応募がありませんでした。また、そもそも条件に全く合致しない資格やこれまでの経験を持っている人が多く応募してきて人選は難航します。よって、プロジェクトが雇用する7名中6名が男性です。

男性主体の地域で、どのように男性にもジェンダー格差を意識してもらうのかが課題です。


Q:課題に対して取り組もうとしていることは?

A男女別に分かれて、それぞれの意識に訴えかけられるようにジェンダー研修を行います。また、村の長老に対しても積極的に、女性の活躍の大切さを認識してもらうよう促します。

現地の文化を否定することはせず、あくまでも一種の選択肢として、女性のエンパワメントを提案していきます。具体的に、家計の助けになるなどの成功事例を示していきます。

全職員を対象にしたジェンダー研修の様子。職員も定期的に研修を受け研鑽を積んでいます。

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