東ティモール「農業用水改善事業」2年次の活動のご報告
事業概要
主な活動内容
2年次の主な活動実績
1年次に支援した5集落の農民グループへのフォローアップを行いつつ、新たに7つの農民グループを支援
▼7集落において、延べ148名の住民が参加し、以下の農業用水設備を造成 これにより、164名(うち女性76名)からなる7つの農民グループが、野菜の年間栽培ができるようになりました。
・7つの集落にそれぞれ1基の貯水タンクを設置
・各貯水タンクから7つの農民グループの共同農地に水を引き込むパイプラインを設置
・計787,5㎡の野菜苗床への点滴灌漑設備を設置
▼7つの農民グループへの土壌管理研修を実施 3日間の研修に、136名が参加(うち女性67名) 同時に、複数の野菜の種子および鍬、鋤、熊手などの農具を提供し、苗の移植なども行いました。
〔座学研修〕園芸農業の基礎、堆肥や有機液体肥料の作り方
〔実地研修〕堆肥作り、有機液体肥料作り、苗床作り、畝の作り方、畑周辺の排水路の作り方等
▼7つの集落ごとに、設備維持を目的に水管理委員会を設置 リーダー、書記、会計が各1名と、設備オペレーター3名で構成。それぞれ6人の委員会メンバーの男女比率が50%ずつになるようにメンバーを選出しました。また、145名(うち女性71名)参加のもと、3日に及ぶ保守修繕に関する集中研修を行いました。
〔座学研修〕点滴灌漑で使用する資材、必要な水量の計算方法、堆肥の使用方法、保守修繕/洗浄方法
〔実地研修〕点滴灌漑設備を敷設しつつ使用方法の学習(実技)
▼7つの農民グループを対象に、ジェンダー平等研修を実施 187名(うち女性78名)が参加 ワークショップでは、性別とジェンダーの違いや性別役割分業、男女に期待されている社会規範、女性に負担が偏っている現状などについて男女に分かれて協議。その後、男女一緒になって、分担できる活動や公平な役割分担について話し合いを持ち、気づきを促しました。また5集落においては、農作業や生活全般に関する活動と意思決定を主に男女のどちらが行うかについて等についても協議。一般的に会合などには男性が参加し発言することが多く、女性の参加は限られているが、「本事業の研修を通じて、自信を持って会合などに参加して発言できるようになった」という女性の声も聞かれました。
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