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ウクライナ人道危機:ポーランド国境の最前線で情報収集にあたるCARE職員の1日

ポーランドとの国境で対応するCAREドイツの職員のステファン・ブランド


CAREドイツから現場へ向かった緊急メディアマネージャーのナインジャ・タポロギーは、パートナー団体とともにポーランドとウクライナの国境にいます。

ここ数日は、長時間対応に追われています。今朝は午前6時30分に起き、軽い朝食をとってから、ポーランドと接する国境に到着するウクライナ難民のレセプションセンターに向かいました。

ナインジャとジェンダー専門家のショオバーン、そして護衛と物流を担当するエマニュエルは、車で約1時間半かけてコルチョバにある2つの倉庫に到着しました。そこにはバスや車がたくさん停車し、難民だけではなく、援助団体のスタッフやジャーナリストなどが集まっています。電子看板には「ポーランドはウクライナを助ける」という文字が映し出され、その下には両国の国旗がハートの形で飾られています。レセプションセンターの前には、バスを待つ多くの人々が並んでいます。

国連によると、ウクライナで紛争が始まって以来、100万人以上の人々がポーランドに逃れてきたと報告しています。難民の多くは女性、子ども、そして高齢者であり、キエフ、ハリコフ、その他のウクライナの都市からやって来ています。

レセプションセンターの端に座って食事をしている女性数人のグループが見えます。ある援助団体のスタッフから、その家族は2日間食事をしていないと聞きました。彼女たちが食事を終えるのを見て、ナインジャは歩いてそばに行き「英語を話せますか?」と尋ねると、「少し」と女性の一人が答えてくれました。ナインジャは彼女に、どこから来たのか尋ねました。「ハリコフから」。彼女は、混み合ったバスに揺られ、22時間以上かけて国境にたどり着いたと教えてくれました。道中、何度も何度も爆弾の音が聞こえたといいます。そして、2日間もの間、食事と睡眠をとれていない彼女は、まずここで休息し、それからポーランド南西部にある町の友人のところへ行くのだと話してくれました。

レセプションセンターには、約2,000台ものベッドがぎっしりとおかれており、全てが使われています。子どもたちは遊び、うとうとする人もいれば、携帯電話用の無料のSIMカードを受け取るためにカウンターに並んでいる人もいます。

これらのセンターは、言うまでもなく、避難を求める人々や彼ら・彼女らを支援するスタッフのためのものです。絶望的で疲れ果てた状況にある難民にも、プライバシーの権利があります。だからこそ、避難所や交通手段の支援、その他すべての人道支援は、個人の保護や尊厳、選択の自由を確保するために、専門的に調整され、また実施されることがとても重要です。

外に、新しいバスが到着しました。温かい食事を提供するテントの前に人々が並んでいます。私たちは、現場の様子を撮影してから、次の場所に向かいました。

プシェミシルのレセプションセンター

約35分後、別のレセプションセンターに到着しました。午後1時です。ここでも、センターの前に多くの人々が集まっています。時折、ベルリン、エストニアや他のヨーロッパの都市や国を示す段ボールのボードを持って、センターの前を歩き回る男性を見かけました。

そして、ここでも、センターの隣に立ちすくむ2人の若い女性に会いました。彼女たちの背中には小さなバックパックがありました。荷物はそれが全てなのです。1人のバックパックには、書類が入ったファイルが入っています。二人の姉妹は次のバスを待ち、長い間ポーランドで働いてきた母親のところに向かうのだといいます。お姉さんが、自分たちだけで国境を越えてきたのだと、ナインジャに教えてくれました。

ウクライナの人々が最も必要としているものを尋ねると、21歳の彼女は、涙を必死にこらえていました。ありがとうとさようならの意味を込めて、ナインジャは体に気を付けてと伝えます。車に向かいながら、母親のところまで無事に到着することを祈りました。

メディカの国境検問所

午後3時頃、メディカの国境検問所に到着しました。昨日も来ましたが、今日は何時間もの渋滞に巻き込まれずにすみました。現場の支援スタッフはあまりいません。今日は昨日とは異なり、負傷者や慢性疾患のある人々への医療支援も提供されています。多数の女性、子ども、高齢者、時には車椅子の人々が国境を越えているのを目にしました。

CAREスタッフであるナインジャたちにとって、こういった現状を把握することは、今後の人道支援を計画するためにとても重要です。ナインジャたちの目標は、女性と女子を中心に、男性や男子も含めた特定のニーズを考慮に入れながら、人々が真に緊急に必要としているものを提供することです。

車に戻る途中、若い男性に会いました。彼の顔には小さな傷があり、殴られたように見えます。視線が定まらず麻痺しているようですが、幸いなことに彼は医療支援の方向に歩いています。私には彼が経験したに違いない恐怖を想像することさえできません。

クロシチェンコの国境検問所

今日の最後の目的地は、メディカのさらに南にあるやや小さな国境検問所です。クロシチェンコには、車や小型バスに乗った人々がやって来ます。敷地内には人がほとんどいませんでした。夕暮れになったせいかもしれません。

ナインジャは同僚のショオバーンと、再び、現場の状況を映像に収めました。ショオバーンはジェンダー専門家として、ナインジャたちが今日、目や耳にしたことから、今後CAREとして行うべき支援を決めます。ショオバーンは同伴者のいない女性や子どもたちが、性的な暴力を含めたあらゆる搾取を受けることのないように気を配ります。特に、今後の滞在先が決まっていない女性を心配しています。

ホテルに到着したのは午後8時でした。簡単な夕食をとった後、撮影した映像を編集し、写真をアップロードして、世界に散らばるケア・インターナショナルのスタッフへ情報を共有しました。そして、午後11時30分に眠りにつきました。

ウクライナの人々が耐え偲んでいるすべての苦しみを思い浮かべます。そのような、今まさに起きている困難な状況と、不確実な未来における彼ら・彼女らの回復力と忍耐力を称えずにはいられません。 世界中の寄付者の皆さまからのご支援のお陰で、CAREのような援助団体が、最前線でこうしてウクライナの人々を少しでもサポートできることをうれしく思います。


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本件に関するお問い合わせ先

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〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
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