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事務局長の河﨑卓より、この1年のお礼を申し上げます

今年も残すところ1か月となり、今日から寄付月間が始まります。

昨年来猛威を振るった新型コロナウイルスの感染は、日本ではようやく沈静化し、私たちは平常な日々の暮らしを取り戻せつつあります。

一方で目を世界に転じると、依然として多くの国でコロナ禍が衰える兆しはなく、とりわけ途上国においてはワクチン接種が低水準にとどまり、ロックダウンによる経済悪化や、高まる生活不安の中で女性や子どもへの暴力が増えるといった状況も続いています。こうした中、私たちの途上国における支援事業はコロナ禍での様々な制約を受けながらも、ひとつひとつ障害を乗り越えながら成果につなげてきました。

また、タリバンが復権したアフガニスタンでは、人々が、紛争、干ばつ、新型コロナの3重苦に見舞われています。特に、厳しい冬を前に食糧不足が深刻な問題となっており、人々は出口の見えない飢餓との闘いを強いられています。CAREは、アフガニスタンの人々の支援を最優先課題のひとつに位置づけており、日本においてもアフガニスタン支援緊急募金に対し、すでに多くの皆さまからあたたかいご寄付をいただいています。

コロナ感染が始まってから2年近くの間、日本国内が困難な状況にありながらも途上国支援のための有り難い支援を多くの皆さまから頂戴し、大きな力を賜りました。心からお礼を申し上げます。寄付月間においても、引き続き皆さまのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン
事務局長 河﨑卓


冬募金へのご協力のお願い

「1時間に1,000人が「飢え」で命を落としています」
世界では、新型コロナウイルスによって、480万人もの人々が命を落としました。そして、毎年、その倍の数の人々が、飢餓で尊い命を失っています。 貧困や紛争に加えて、干ばつなど気候変動による影響で不作が続き、今、多くの人々が飢餓に苦しんでいます。さらに、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックによる社会経済的な影響や、今般の食糧価格の高騰が、新たな飢餓の要因となって、人々を致命的なまでに窮地に追いやっています。 途上国では、特に、女性や子どもたちの食糧不足と栄養不良が深刻な状況です。

冬募金へのご協力のお願い

「食事にありつけても、すぐに明日の食事が心配です」

「近頃は、急激に食べ物の値段が跳ね上がり、私たちは何も食べるものがありません。この迫りくる危機を前にして、私たちは、なす術もありません。16歳の娘を、妻がいる既婚男性と結婚させなければなりませんでした。娘は毎日のように泣いていましたが、『家族を守るためには仕方ない』と理解しているようでした。私たちは、未来ある娘の人生を奪ってしまいました。そして、このまま状況がよくならなければ、10歳の娘まで手放さなければならないのです」
(ザイナさん/45歳)

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