紛争地域で生きる子どもたちを支えてください
世界各地で巻き起こる戦争や紛争。日を追うごとに激化し終わりが見えない争いによって、本来守られるべき存在であるはずの子どもたちもまた、大切な家族や友人そして住む場所を失い、享受すべき権利を奪われ、さまざまな危険にさらされています。
まもなくやってくる厳しい冬は、紛争下で暮らす子どもたちの状況をさらに困難にしていきます。
あなたのご寄付が、彼女たちの生きていくチカラになります。
今、紛争地帯で暮らしている、または紛争地帯から逃れようとしている子どもは、世界で約4億人もいるといわれ、世界の子どもの5人に1人にあたります*1。また、避難を強いられた人々の約40%は18歳未満の子どもです*2。
*1 日本ユニセフ協会 2024年4月
*2 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)報告書より 2024年6月13日
ガザ地区では、2023年10月以降、校舎の約90%が被害を受けると同時に、シェルターとして利用されている学校の53%が直接的な攻撃を受けています。そのため、60万人以上の生徒が正式な教育を受けられない状況です。
「戦争の激化によって避難を繰り返し、今はテントで生活しています。男性は仕事や食べ物を探しに外に出かけますが、女性はテントの中で生き続けることだけの毎日です。私は10歳の頃から、医者か看護師になることをずっと夢見てきましたが、この戦争が長引けば長引くほど、自分の夢を叶えることなど不可能なのだと感じてしまいます」
(サラさん(18)/ガザ)
「試験勉強をしようとしたけど、どうしても集中できませんでした。本を開くたびに何かが爆発します。読み始めると、大きな音が聞こえます。何か計算をしようとすると、奇妙な光が差し込んできます。だから、やめてしまうんです」
(エンジさん(13)/ガザ)
繰り返される激しい衝突により、ガザの子どもたちへの心理的影響は深刻なものとなっています。学校に行くことを諦めなければならない彼女たちですが、自宅での学習環境もまた耐え難いものとなっています。
CAREとそのパートナー団体は、レクリエーションなどを通し、暴力や繰り返される避難、不安感によって影響を受けているガザの子どもたちを支援し、恐怖や不安の感情から解放する手助けをしています。
スーダンでは、年間約300万人もの5歳未満の子どもが栄養不良に苦しんでいます。そのうち61万人は重度の急性栄養不良と診断されており、命を落とすリスクさえあります。
また、2023年4月から続く激しい紛争により、人々は医療へのアクセスが困難となっています。さらに、避難所では大規模な洪水が発生し、多くの人がコレラなどの感染症のリスクにさらされています。
▼栄養不良の度合いを測定する様子。赤色は重度の栄養不良を示している。
スーダン東部の村に住むアイーダさんは、娘のゼイナブちゃんが病気により下痢の発作を繰り返し、急激に衰弱していく姿を見て心配し始めました。家から病院までは数時間の距離があり、たどり着くために必要なバスの運賃は、アイーダさんにとってはとても払える金額ではありませんでした。
「娘は徐々に体重が増え始め、今では自分で食事をすることができます」とアイーダさんは言います。彼女は、CAREから現金の支援を受け、娘を病院に移送することができました。その後、適切な治療と栄養が与えられ、退院ができるほどに体力と体重を増やしていきました。
5歳未満の栄養失調の子どもや妊産婦がいるような最も弱い立場に置かれた家庭を対象に、栄養価のある食べ物を購入したり、病院への通院費などが支払えるよう、現金を配布する支援を行っています。
カッサラ州にある病院内の急性栄養失調安定化センターの修復や、病院での治療に必要な設備等を支援しています。地域の病院からの紹介を通じて、同州内すべての栄養失調の子どもを対象に、適切な治療やサービスを提供しており、毎月50~100人の子どもたちを受け入れています。
【本件に関するお問い合わせ先】
公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
個人寄付担当
Tel: 03-5944-9931 Fax: 03-5950-1375 Email: bokin@careintjp.org
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