ウクライナ人道危機:必要な物資は日を追うごとに変わっていきます
CAREドイツからポーランドとウクライナの国境地域に派遣された緊急メディアマネージャーのナインジャ・タポロギーから最新の報告が届きました。
現在、人道支援活動の規模を拡大するために、他の援助機関などと様々な調整を行っています。
ここワルシャワでは、主要鉄道駅と受付センターに難民が集まっています。ポーランドの首都は寒いですが、太陽は輝いています。ワルシャワ中央駅では様々なことが起こっています。上の階では、ウクライナからの難民が毛布の上に座ったり、寝たり、携帯電話を操作したりしています。子どもたちは静かに遊んでいます。
その一方で、下の階では、人々はチケットカウンターの前で列を作っています。ウクライナからの難民は、移動のための無料のチケットを手に入れます。そして、多くのボランティアが、水、軽食、情報を提供しています。
「人々は目的地を決めています。ほとんどは、目的地に到着するための情報が必要なだけです」と、若いボランティアはいいます。難民の人々の旅は、ここから始まり、プラハ、ウィーン、ベルリンへと続きます。
ワルシャワ中央駅から車で15分のスポーツアリーナには、ウクライナからの約500人の女性と子どもたちが避難してきています。プライバシー保護のために、この避難所で写真を撮ることは許可されていません。
アリーナの中央では、簡易ベッドで寝る人々が密集しています。マスクを付けている人はごくわずかで、「すでに新型コロナウイルス感染者が発生しています」と、ボランティアのマレックはいいます。現在のようなパンデミックの真っ只中で、難民を保護し、適切な衛生を保つことは大きな課題です。
子ども用のプレイルームの隣には、3歳までの子どもを持つお母さんが休憩できる部屋があります。マレックは、多くの現物寄付を受けていると話してくれました。ここ数日間、多くのおむつが寄付され、収納しきれていません。
支援物資の受付センターチームは、現在、ソーシャルメディアで最も緊急に必要とされている物資のリストを公開しています。例えば、今は、シャワーの時に使えるサンダルが必要とされています。しかし、これは日を追うごとに変わっていきます。
数人の患者が、正面に座っている診療室を通り過ぎました。心のケアのサポートもここで提供されます。夜間に特に重要な支援です。女性たちは眠りにつく前に、過去数日の間に身の上に起きた様々な困難を思い返し始めるのです。ウクライナに残さなければならなかった家族や友人のこともとても心配です。
今日、私(タポロギー)が再び感じたことは、特に女性と女子のための衛生製品と専門的な心のケアのサポートが、今後数週間と数か月で不可欠になるということです。
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