コロナ禍を生きる ―主婦から家族の大黒柱に、アフガニスタンにも拡がったVSLAとは
アフガニスタンの首都カブールの郊外で暮らすソフォラさん。コロナ以前は、夫が市場で働く傍ら、主婦として三男二女の育児と家事に専念していました。しかし、コロナで生活が一変。
夫が働く市場が閉鎖された上に、夫がコロナに感染。生活の糧を得る手段を持たないソフォラさんは、CAREが始めた「村内貯蓄貸付組合(以下、VSLA*)」からお金を借り、その半分を夫の治療に使い、残りの半分で小規模の商いを始めることに。
ボーラーニと呼ばれる野菜が入った平らな揚げパンを作って、市場で売って、一家を支えています。
幸い夫は回復しつつありますが、まだ働ける状況ではありません。ソフォラさんの一家の大黒柱としての生活はもうしばらく続きそうです。
*VSLAとは
CAREが1991年に⻄アフリカのニジェールで初めて立ち上げた貯蓄貸付の仕組み。その後60か国以上に広がった。
•グループは、通常、15~25人で構成される。
•メンバーは、貯金をするだけではなく貸付も行い、返済金の利息がもたらす収益はメンバー間で分け合う。
•VSLAは、従来型の銀行には融資してもらえず、マイクロファイナンス機関も利用できないほどの僻地では、現地の銀行として機能している。
この仕組みによって、経済階層の一番下に位置する人たちがお金の管理をできるよう、そして基本的な財務能力を身につけられるよう手助けできることが実証されている。メンバー自身が運営するため、経費はほとんどかからない。
今では、電子マネーが使える地域では携帯電話を使った貯蓄もできるようになり、通帳や金庫は必要ない。
財政不安、飢餓、心の健康 –CAREの独自調査により世界の女性が抱える問題が明らかに
■政策報告書
政策立案者は、ワクチンの配送かワクチンに1ドル費やされる毎に5ドル投資する必要があります
■活動レポート:コロナ禍にあるNGO職員、父親、夫として
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