国際ガールズ・デー:女子たちが直面しているジェンダー不平等
本日10月11日は、「国際ガールズ・デー」。
国際ガールズ・デーは、女子の権利やエンパワメントの促進を、広く国際社会に呼びかける日です。
世界には、慣習によって体を傷つけられたり、教育の機会を奪われたりといった、女子に対する不平等が存在します。この日に寄せて、現地からの声に耳を傾けていただければ幸いです。
■ソマリアでの国際女性器切除(FGM)撲滅プロジェクト
女性器切除(female genital mutilation、以下FGM)とは、アフリカや中東、アジアなどの一部の国々で行われている、女性器の一部を切除するという慣習です。世界31カ国で、少なくとも2億人以上がFGMを経験していると言われており、最も件数の多いソマリアでは、5 歳から 11 歳までの少女の 98% が FGM を受けたと報告されています。
FGMを受けた女子や女性は、出血が続き、感染症や不妊、死のリスクにさらされ、健康面及び精神面で長期的な影響が及びます。このような悪習を根絶すべく、CAREは危険性を注意喚起するとともに、女子たちへリーダーシップ研修を行い、自立を支援するプロジェクトを行っています。
■アフガニスタンでの教育支援プログラム
アフガニスタンでは、2021 年 8 月以降、ほとんどの女子高生が学校に通うことを禁じられています。2022 年 3 月初旬に、すべての女子高等学校が開校される予定でしたが、実現することはありませんでした。CARE は、主に女子を対象に、地域に根差した教育プログラムを提供しています。
ープログラムを受講した、ターラさん(仮名、14 歳)
「私はこのクラスに 2 年間通いました。わかりやすい授業を受けることができ、先生も優しいので、ここに来るのが好きでした。授業を最後まで修了してから、公的な教育に参加したいと願っています。大きくなったら医者になりたいです。進学できなくなったら、将来が本当に心配です。アフガニスタンの経済情勢が心配です。父が亡くなり、母は仕事をしていません。私の兄弟の一人は日雇い労働者でした。現在、私の家族には収入を得ている人は誰もいません。今は冬で、作物がないので、お金を稼ぐために売るものはありません。アフガニスタンの女子たちが教育を受け続けられるようになり、他人に依存することなく、自分で収入を得るられるようになることを願っています。これからも、家で勉強を続けていきます」
ープログラム責任者、アレッツォ
「すべての人間は基本的な権利を享受すべきです。教育は誰にとっても基本的な権利です。コミュニティを成功させるための最初のステップは教育です。人は教育を受ければ、自分の生き方を見つけます。良いことも悪いことの分別がつくようになります。女性が教育を受けていれば、子どもたちを導くことができ、それがより良い社会につながります」
「設立35周年記念募金」のお願い
ケア・インターナショナル ジャパンは2022年5月11日をもって、設立35周年を迎えました。
これからも私たちは、困難な状況にある女性や女子たちの今を支え、ともに、希望ある未来へと変化の歩みを進めていきます。
ご支援者の皆さまとともに歩んできた35年間の節目に、どうか、これからの活動への応援のお気持ちと、あたたかいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
関連情報
本件に関するお問い合わせ先
公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
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