アフガニスタンにかかる声明「私たちはアフガニスタンの人々と連帯し、私たちの活動は継続します」
アフガニスタン情勢の急変をうけ、ケア・インターナショナルは、やっと得られた開発の成果、特に女性や女子が手にした利益が消滅するのではないかと懸念しています。
「過去20年にわたり、女性や女子の権利や機会において、大きな向上が確認されました。私たちの切なる願いは、これらの権利が消滅しないこと、そして、アフガニスタンの女性と女子の声が聞き届けられ、彼女たちの地域への貢献が認められることです。私たちは、このような全ての女性と連帯し、彼女たちのために活動を継続します」とサリー・オースティン緊急支援部長はいいます。
CAREは、1961年から、信頼できる人道支援団体として、地域社会と強い関係を築きながらアフガニスタンで活動を行っています。CAREは、今後も、アフガニスタンに留まり、事業を続けていきます。
「数十年にわたり、CAREのアフガニスタン・チームとスタッフは、いずれの政党や政府を超えて、アフガニスタンの最も弱い立場におかれた人々への支援にコミットしてきました。それは、私たちの活動が、活動分野における地域社会や人々との強固で建設的な関係によって成り立っているからです」とオースティン部長は強調します。
1,800万人以上の人々が支援を必要としている中、アフガニスタンは、この急変以前より、世界最大の人道危機にある国の一つとされています。食糧不足、貧困、収入喪失、退避、武力紛争が混在した現状は、後ろ向きな行動を生じさせ、特に女性や女子の保護のリスクが高まります。
加えて、オースティン部長はいいます。「世界が情勢を見守る中、人道的ニーズは積みあがります。ニーズは高く、時間が重要となります。一方で、国際社会は、人命支援に必要な資金・要員などのリソースを38%ほど調達したに過ぎません。今回、私たちは、アフガニスタンの女性や女子、そして最も弱い立場におかれた人々に背を向けることはできません。私たちは、アフガニスタンの同僚、私たちの現場の活動と使命を前進させるために協力してくれた協働団体の人々の安全、安心と健康のために、立ち上がらなければなりません」
CAREの最近の一連のジェンダー分析は、女性や女子は、生理用品、食糧、性に基づく暴力への支援などを含む保健サービスのアクセスや、家庭内でどのようにお金を使うかを選択できる力が求められていることを明らかにしています。現在のアフガニスタン情勢をうけ、早期婚や強制的な結婚を含む女性や女子のリスクが増加することが予想されます。
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