東ティモール|栄養の大切さを学ぶ栄養教育セッションを行いました

栄養のある食事は、必ずしも高価である必要はありません。大切なのは、家族全員の健康を支えるバランスのとれた食事です。
当財団が東ティモールで行っている遠隔集落における生業と食の改善事業(英語名:HAFORSAプロジェクト)では、先日、アタラ(アイラエ集落)、ラサウン(アイアベ集落)、マラベ(イラットコラ集落)、バボエレテン(イラット集落)の4つの集落で栄養教育セッションを実施しました。セッションでは、「栄養の重要性」、「3つの食品グループ(エネルギーの源(Haforsa)・体を作る(Haburas)・体の調子を整える(Protesaun))を活用したバランスのよい食事」、「完全母乳育児」、「栄養に配慮した農業」について学びました。
研修には合計108名(女性81名、男性27名)が参加し、その中には18名の授乳中の母親と2名の妊婦も含まれていました。対象地域では、栄養に関する知識不足や低所得などの課題により、多くの家庭が十分にバランスのとれた食事を確保することに苦労しています。その結果、栄養価の高い食品へのアクセスが限られたり、食生活の多様性が不足したりすることがあります。こうした状況は、特に妊婦や乳幼児において、低体重、発育阻害(スタンティング)、成長の遅れ、集中力の低下、免疫力の低下、栄養不良などにつながる可能性があります。

最初のセッションでは、栄養の基本的な知識と、3つの食品グループを組み合わせたバランスのよい食事の大切さについて学びました。参加者は、食べ物の絵カードを3つの食品グループに分類するゲームを通じて理解を深めました。Haforsa(エネルギー食品)は体を動かすための炭水化物、Haburas(成長食品)は体の成長や筋肉づくりに必要なたんぱく質、Protesaun(保護食品)は病気から体を守るビタミンやミネラルを含む食品であることを学びました。
続いて、完全母乳育児について学びました。生後0~6か月間は母乳のみで育てること、その後は補完食を取り入れながら2歳頃まで授乳を継続することの重要性を確認しました。また、母乳育児が母親と子どもの双方にもたらす健康上のメリットや、完全母乳育児が行われない場合のリスクについても理解を深めました。
さらに、栄養に配慮した農業について学び、農業と栄養のつながりを考えました。農業は日々の食生活を支える基盤ですが、多くの農家世帯では依然として多様で栄養価の高い食品の確保が課題となっています。農産物の生産・販売による収入向上は、家族がより多様で栄養価の高い食品を購入することにつながり、家庭の栄養改善にも貢献します。

研修では、ブレインストーミングや質疑応答、男女別のグループディスカッションも行いました。参加者はゲームを通して食品を3つの食品グループに分類する方法や、完全母乳育児の利点、母親の栄養管理、子どもの健康・成長・免疫力の向上について学ぶとともに、農業と家庭の栄養の関係への理解を深めました。また、野菜や果物、豆類などの栄養価の高い作物の生産を促進し、家庭菜園や地鶏の飼育、卵や肉の生産、地域で入手できる食材の活用を通じて、家庭での健康的な食生活を実践するよう呼びかけました。
セッションは活発な雰囲気の中で行われ、多くの母親やそのパートナーが、日々の食事や調理方法、妊娠中のケア、母乳育児、家族の栄養に関する経験を共有しました。
今後もCAREは、バランスのとれた食事や完全母乳育児に関するフォローアップ研修を継続して実施していきます。家庭菜園と台所から始める健康づくりを通じて、より健康な家族と、より強い地域社会を築いていけるよう支援していきます。
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