生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
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アベブさんの話(エチオピア連邦民主共和国)

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アベブさんは8歳で結婚し、夫が暮らすエチオピアの田舎の村に移り住みました。村では、安全な水が手に入らないため、アベブさんは毎朝4時に起き、 暗闇の中を1時間以上歩き、汚れた小川から水を汲まなければなりませんでした。

「私の家の水瓶はあまり大きくないので、1日に3度、水を汲みに行きました。」

エチオピアの村落では、女性や子どもが一日6時間ほど歩き、野生動物の水場のような未整備の小川や池に水を汲みに行きます。このような水源は雨水や近隣住民の生活排水によって汚染されることもあります。

「乾季には川や池が干上がってしまいます。人間と動物が同じ水源を使うので、水を奪い合うこともあります。当時、私はとても幼かったので、大人の女性たちからたびたび追い出されることもありました。 それでも家には帰らず、水瓶がいっぱいになるまでほかの水源を求めて歩き続けました。」

アベブさんの汲む水の量は十分ではなく、一家は汚れた服を何週間も着続け、手洗いはほとんどしませんでした。このことが原因で、腹痛や嘔吐、下痢にかかることも少なくありませんでした。

「私の子ども2人も汚れた水を飲んで亡くなりました。子どもたちが亡くなったのは15年も前のことですが、今でも心に深い傷が残っています」と アベブさんは心の内を語りました。

安全な水と公衆衛生の不足はエチオピアの乳幼児の高い死亡率の直接的な要因となっています。 またエチオピアはアフリカの中でもトラコーマ(目の感染症で顔や目を洗うことで予防する)の感染率が最も高くなっています。
アベブさんの子どもが亡くなって何年も経ち、彼女の住む村では様々な改善がなされ、今では、診療所や学校の建設、道路の舗装や安全な水へのアクセスが可能になりました。
CAREは地域住民と協働して、アベブさんの住む地区において460以上の水源の整備を行い、井戸を設置しました。1,000世帯以上に水を届けるとともに、水を起因とする病気の予防のための知識を伝えました。

CAREの水や衛生に関する取り組みにおいては、地域社会の巻き込みを大切にしています。村の高齢者や宗教指導者、ヘルスワーカー、教師、生徒また親などは給水場の建設にとても大切な役割を担っています。 彼らによって衛生に関する研修が行われ、給水場が維持されています。

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アベブさんは、家から200メートルのところある井戸の管理人です。朝6時に井戸の入口を開錠し、朝10時に施錠します。午後にも1度、これを繰り返し、さらに周辺を清掃します。 地域の人々はアベブさんの貢献に対し、月29ブル(約1.7ドル)を支払っています。アベブさんは管理人になる前、CAREの水と衛生に関する3日間の研修を受けました。

「屋外で排泄することでいろいろな問題が起こることを学び、家の外に簡易トイレを作りました。今は、食事の前とトイレの後に家族みんなが石けんで手を洗うようになりました」とアベブさんは教えてくれました。

アベブさんと彼女の4人の子どもたちはもう水汲みのために何時間も歩く必要はなく、かかる時間は10分ほどです。子どもたちは学校に通い、アベブさんは小さな土地で作物を育てることができるようになりました。 最大の変化は家族が健康であるということです。

「私にはたくさん夢があります。私の一番の夢は子どもたちみんながいい仕事が得られるよう、学校に通わせることです。それに、庭に井戸を掘ること、リンゴの木を植えたり、もっと多くのコーヒーの木を育てること、 トタン屋根の丈夫な家も建てたいと思っています。」

    

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