生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
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アグネスちゃんの話(10歳/ジンバブエ)

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ジンバブエの南部、赤く埃っぽい風景の中にかすかに人影が見えます。赤々と燃え上がる午後の太陽の下、ブリキの缶を体の横で前後に振りながら女の子が歩いています。

難しく骨の折れる作業のように思えますが、10歳の少女アグネス*ちゃんは、家からちょうど400m離れたところにある清潔な水を喜んで汲みに行きます。

彼女は毎晩水汲み場まで水を汲みに行きます。その水汲み場は、彼女や近所の300世帯が安全で清潔な水を家々や学校の近くで手に入れることができるようにCAREが最近修理したものなのです。

ジンバブエのような途上国では水を汲みに行くという作業はほとんど例外なく女性や女の子によって行われています。水を手に入れる安全な水汲み場がなかったときは、アグネスちゃんが住む地域の女性は、家族が飲んだり浴びたり料理をしたりするための水を得るために一日数回何時間もかけて歩いていました。そのように長い距離を歩いて汲んできた水も、飲み水として安全であるとは限りませんでした。

安全な水が手に入りにくいことやトイレの数の不足、公衆衛生に関する知識も欠けていたことからアグネスちゃんの地域では病気が頻発していました。2009年にはコレラがジンバブエの一部で発生し、4,000人の命を奪うとともに100,000人が感染しました。

CAREの水・公衆衛生プロジェクト(WASH Project)がこの地域で始まってからは、たくさんの家族の状況が変わりました。

今ではCAREの援助の下、地域コミュニティによって300のトイレが作られました。また、40以上の水汲み場が再建され、アグネスちゃんのように何千もの人々が安全な水を使えるようになりました。

「水汲み場は私たちの家の近くにあって、今はそこに水を汲みに行けるっていうのはすごいことなのです。家から400mのところにもあるし、学校から200mのところにもあるのですよ。」

アグネスちゃんは安全な水や公衆衛生の資源を最大限に活用するということに新たに関心を持つようになりました。そこで彼女は自分の学校のヘルスクラブに入りました。そのクラブは公衆衛生や衛生活動を通して病気を防ぐことを学びたい生徒はだれでも入れるクラブです。

CAREは地域社会の先生たちに健康・衛生教育を行うクラブを学校で始めるよう働きかけており、先生たちに対してどのように生徒やその家族の健康増進につながる衛生活動の指針を教えるかという助言や補助を行っています。

「病気がどのように広がるか教えてくれるから、ヘルスクラブに入って本当によかったと思います。蚊や下痢やイエバエについても学んでいます。絵を描いたり本を読んだりして勉強しています。」とアグネスちゃんは教えてくれました。

「弟や妹にも学校で学んだことを教えています。トイレに行った後に手を洗うようにもなりました。今ではどのように家で水を貯めるかも知っていますし、水溜りで遊んではいけないということも知っています。」

今や衛生活動は彼女の日々の生活の一部となっています。さらに、彼女が率先することによって彼女の家族の健康状態も良くなりました。

「朝は、お母さんが水汲み場から水を汲みに行っている間にベッドを整えて、ご飯を食べて、家を掃除して水を浴びます。 午後になったらもう一度水を浴びて皿洗いをし、お母さんと一緒により多くの水を汲みに行って夕食を作るための火起こしを手伝います。」

水汲みに行く時間が減り、家族の健康を良くするためにより多くの活動を行うことにより、アグネスちゃんは自分の勉強に集中することができるようになりました。健康や衛生に対して熱意のある少女が学校を卒業してしたいことは何だと思いますか?
もちろん他人が健康になるお手伝いをすることに決まっているでしょう!

アグネスちゃんはこう言いました。「学校を卒業したら看護師さんになりたいです。だって人が病気になるのは嫌だし、そんな人たちのお世話をしてあげたいから。」

*子どもたちを守るために名前は変えられています。

          

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