リタさんの話(東ティモール)

「私たちの村に水道を建設したことは、男性の生活よりも女性の生活に一層大きな違いをもたらしました」
と38歳のリタ・ダ・シルヴァは、柔らかに、しかし自信を持っていいました。
「水は、女性がその日に行う仕事すべてにおいて必要不可欠なものです」
彼女は彼女の夫、義理の母、そして3人の子どもが住む家の周りを見渡します。
家は簡素とはいえ極めて清潔で、窓からはエルナロの人々がトウモロコシ、ジャガイモ、野菜、現金作物を栽培する緑色の丘陵地帯を見ることができます。
水道がエルナロに設置される前、最も近くにある水源は川でした。この川は険しい山腹から30分以上歩いたところにあります。
村の男性、女性、子どもたちは、家でお風呂に入り、料理に使ったりする飲み水を得るため、
少なくとも1日に1回そこへ歩いていく必要がありました。水を汲むことに加え、女性は川まで歩いていき、
家族の衣服の洗濯をし、小さな子どもたちの入浴の手助けをしなけばなりませんでした。
「私たちの家のそばに水道があれば、皆にとって、特に女性にとって、生活がずっと楽になります。
私は、村の女性が料理、清掃、洗濯にもっと多くの水を使用することが可能になると確信しています。
また、女性は、男性とともに現場で働く時間もあります。いつもするべきことが沢山あり、各作業場所はそれぞれ遠くに離れています」とリタは一度話すのをやめ、しばらく考えました。
「幸運なことに、私の子どもたちは十分大人なので家事を手伝ってくれます。また私たちの家のそばに水道があるので、私がその場所にいなくても子どもたちは自分たちだけで多くの仕事を成し遂げることができます」
その場に一緒に座っているリタの8歳の娘は、リタの言葉に笑顔で頷きます。
「家族の誰もが、一日に2回、安全な水でシャワーを浴びることができます。
以前は川の水でシャワーを浴びなければならなかったのですが、川の水が常に安全ではないと感じていました」
彼女は水道がある彼女の家の裏側に向かって歩きながらいいました。
「私の村の男性と女性で建設作業をしましたが、プロジェクトのCAREの同僚たちは、私たちに必要な素材を提供した上で、
パイプの敷設方法や水タンク、タップ、トイレの建て方を説明してくれました。ここ数ヶ月のうちにこの村での人生は大きく変わりました。
私たちはとても幸せです。私たちはまた、水道を点検し、何か不具合があった場合に修理をする委員会を結成しました。
私は他の職務で忙しいため委員会のメンバーにはなりませんでしたが、他の女性たちが参加しています」
水道の隣には、プロジェクトの一環として建設された簡単な水洗トイレがあります。
リタは、トイレの隣に新しい石鹸を置きました。「家の誰もがトイレを使い、トイレをきれいにするのに協力してくれます。
私は食べる前とトイレを使った後に、いつも水道からの水で手を洗うように子どもたちに伝えています」
私たちが家に戻ると、リタは誇らしげに、部屋の隅に慎重に置かれた彼女の医療キットバッグを指していいました。
「私は出産アテンダントとしても働くので、とても忙しいです。
「最寄りの保健所は、村から少なくとも2時間歩いたところにあるので、この地域で生まれたすべての赤ちゃんを助けています。
安全な水に確実にアクセスできることは、女性とその乳母にとって非常に重要です」
リタの顔はエネルギーに満ちて輝いています。私たちが話したときはちょうど12時頃でしたが、
リタは早朝に赤ちゃんの出産を助けるために近隣の村に行っていました。そして、一番下の子どもに入浴をさせ、
昼食を用意して、私たちに会いに家に戻ってきました。彼女は午後に現場に戻る必要があります。
またその後は、彼女は家の周りの掃除、夕食の用意で忙しいでしょう。
彼女は一体疲れないのでしょうか? 「そんな時間はありません」とリタは笑顔で答えます。
家の近くに水道が建てられたいま、時間に余裕ができました。私たちは水を汲む時間を節約することができたのです。
彼女はしばらく考えて丁寧に付け加えました。
「...でも、ご存知の通り、午後には、村の他の女性と一緒に散歩に出かけて自由に時間を過ごすのも好きです。
私たちは自分たちだけの、ちょっとした時間を持つことができればそれでいいのです」
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