35もの地域語が存在する東ティモールでは、91%の国民が理解し、58%の国民が読み書きできるテトゥン語が実質的な共通語となっています。しかし、2002年に東ティモールが独立した際、当時の政府は、ポルトガル語を公用語とし、また教育の現場でもポルトガル語を使用言語として採用しました。
ポルトガル語を話せるのは高齢の男性や特権階級に偏向しており、実際には80%の国民はポルトガル語を話すことができません。小学校の教員の多くがポルトガル語を話せない状況下において、教育言語としてポルトガル語が採用された際には、教育現場で混乱がおきました。教育政策と言語の問題から生じた混乱は、教育カリキュラム、教科書、教材開発に遅れをもたらしています。
現在、東ティモール政府は、テトゥン語の整備を進めていますが、このような言語の諸課題を踏まえ、CAREは、2000年から、生活に必要な情報や知識を東ティモールで最も多くの人に理解されているテトゥン語で記した学習雑誌「ラファエック」を、情報へのアクセスが困難な農村部の人々に届けています。
東ティモールでは、「ラファエック」はテトゥン語による唯一の学習雑誌となっています。
