ウクライナ人道危機対応の進捗をお伝えします
2022年2月24日、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始。これまでに680万人のウクライナの人々が国外に避難し、人口の約40%の1,570万人が支援を必要としています(2022年6月6日現在)。
この人道危機をうけ、CAREはパートナー団体とともに、ウクライナ西部の都市リヴィウを中心に、国内に取り残された人々の支援を行っています。また、ルーマニア、モルドバ、ポーランドの国境周辺やジョージアでは、主にヨーロッパに拠点を置く複数のCARE事務所が連携して、国境を越えて祖国を逃れた人々の支援を実施しています。
この人道危機の特徴は、国を逃れた人々の9割が「女性と子ども」という点です。CAREは、この点に着目し、緊急時において最も弱い立場におかれやすい女性と子どもに配慮した支援を行っています。
リュドミラさんは、現在は首都キーウの地下にある緊急避難所で暮らしていますが、2014年にドンバス地方からキーウへと逃れてきました。2022年となった今、「もう十分です。二度と逃げることはありません。ここで人々を助けます」といいます。そしてCAREは、そのような彼女らの活動を、主に資金面から支援しています。
看護師として訓練を受けたリュドミラさんは、物資が完全に遮断されている地域に住む人々を助けることを使命とし、食糧、薬、その他の切望されている物資を人々に届けています。
「定期的に薬を必要としている200人には、自宅まで薬を届けています。身寄りがなく、困窮した高齢者がほとんどです。多くの人がお腹を空かせています。1週間も何も食べていないという90歳の女性もいました。中には癌を患っている人もいます。人々は薬がなければ生きていけません」とリュドミラさんは切迫する状況を伝えてくれました。
2022年3月に国内において緊急募金を開始して以来これまで、皆さまより、21,292,250円ものご寄付をいただきました(2022年5月31日現在)。中でも、3か月間にわたり実施したクラウドファンディングでは、当初の目標を超える6,657,000円のご寄付をいただきました。この場をお借りしまして、皆さまのあたたかいお気持ちに心より感謝申し上げます。
ウクライナでは、戦争の長期化に伴い、自宅を後にした1,390万人のうち、710万人がウクライナ国内で避難生活を余儀なくされ、先の見通せない暮らしを送っています。引き続き、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
クレジットカードでのご寄付の場合:
こちらから「今回の寄付」をご選択の上、寄付の使途は「ウクライナ危機緊急支援事業」をお選びください。
各種クレジットカードをご利用いただけます。
郵便局からのご寄付の場合:
<口座番号> 00150-4-49006
<加入者名> 公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
※郵便局窓口にて、振込手数料が無料の口座である旨お申し出ください。
※お振込いただく際は、振込み用紙の通信欄に必ず「ウクライナ(W)」と明記してください。記載がない場合は一般寄付としてお取り扱いいたします。
寄付金については「寄附金控除」の対象となります。
個人および法人の皆さまからのご寄付は、確定申告の際に、寄付金控除の対象となります。なお、個人の皆さまへの領収書は、ご希望いただいた方にのみ発行させていただきます。必ず通信欄にその旨明記していただくようお願い申し上げます。
【領収書発行を希望する皆様へ】
寄付金控除のお手続きには領収書が必要となります。領収書の発行については以下をご覧下さい。
・オンライン寄付の場合:「領収書の送付」の項目にチェックを入れて下さい。
・郵便局からのご寄付の場合:振込用紙の通信欄に「領収書要」と明記して下さい。
*当財団は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当面の間、すべての職員に在宅勤務を奨励していることから、領収書の発送が大幅に遅れる可能性がございます。予め、ご了承ください。
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財政不安、飢餓、心の健康 –CAREの独自調査により世界の女性が抱える問題が明らかに
©︎Juozas Cernius/CARE
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